ファミリーマート、涙目シールで食品ロス削減に挑戦！

ファミリーマートが提案する新しい挑戦

今年の3月11日より、ファミリーマートが全国展開を開始する「涙目シール」が注目を集めています。この新たにデザインされた値下げシールは、消費者の感情に訴えるものとなっており、食品ロス削減に向けた新しいアプローチを体現しています。実際、消費期限が近いおむすびや弁当などの中食商品について、約70品目の消費期限を2時間延長する取り組みも行われています。

なぜ「涙目シール」なのか？

このシールは、ただの値下げ表示ではありません。「たすけてください」のメッセージが印刷されており、食材たちの心情を消費者に伝えます。これにより、消費者は自らの選択が食品ロスの削減に繋がることを実感しやすくなり、購入意欲が高まる効果を期待されています。実際に、2024年に実施した実証実験によって、多くのポジティブなフィードバックを得ることができました。

デザインに関しても、消費者からの意見を反映させ、より分かりやすく印象的なものに改良されました。食品ロスの問題を視覚的に訴えることができるデザインになったため、より多くの買い物客の心に響くことが期待されています。

東海地方から全国へ

新たな涙目シールは、東海地方の店舗からまず導入され、その後全国に拡大していきます。シールは、値下げ金額に応じて7種類用意されており、10円から150円の範囲で適用されます。全国的な展開に向けて、4月以降は他の地域でも順次導入が進められる予定です。

米飯商品の消費期限も延長

さらに、ファミリーマートでは米飯全商品（チルド商品を除く）の消費期限も2時間延長されることになります。製造工程を見直すことで、お米本来の風味を最大限に引き出すことに成功しました。この取り組みは、消費者の満足度を高めるだけでなく、より多くの販売機会を生む結果にもつながります。

環境への取り組み

ファミリーマートは「ファミマecoビジョン2050」に基づき、環境保護の観点から食品ロス削減に力を入れています。過去にも商品パッケージの改良や発注精度の向上、「てまえどり」の実施を通じて、積極的に取り組んできました。2023年度の実績では、食品ロスが計画を上回る28.9％削減に成功しています。2050年には80％削減を目指し、さらなる挑戦を続けていく方針です。