「まきボラ」高校生・大学生が地域で自分の好きなことを発見するプログラム
宮城県石巻市で新たに始まるプログラム「まきボラ」は、高校生や大学生がボランティア活動を通じて、自分自身の興味や関心を見つけることを目的としています。これは、地域の魅力を再発見し、将来の可能性を広げる貴重な機会となるでしょう。
「まきボラ」の背景
東日本大震災の影響を受けた石巻地域は、その後復興に向けてさまざまな取り組みが行われてきました。しかし、近年、地域の高校生や大学生の多くは、地元の魅力を知ることなく進学や就職を選ぶ傾向が強まっています。そこで、「まちと人と」が立ち上げたのが「まきボラ」です。このプログラムは、大人たちとの出会いを通じて、参加者が地域とのつながりを深め、自分の興味を見つける手助けを目指しています。
プログラムの内容
「まきボラ」は主に夏休みや春休みなどの長期休暇に実施されますが、週末のイベントにも参加可能。2025年の夏には、8月6日から11日、さらに17日から19日までの間、17の事業所で活動が予定されています。
具体的な活動内容としては、震災伝承施設での訪問者案内や、石巻湾での漁業体験などが用意されています。参加する学生たちは、小グループに分かれてそれぞれの事業所に向かい、ボランティア活動を行います。活動前には、参加者全員が集まり、安全に関する事前研修を受ける時間も設けられています。
参加する意義
このプログラムに参加することは、社会的な視野を広げるだけでなく、地域への愛着や理解を深める機会にもなります。また、高校生や大学生の参加実績として、活動を通じた成果は、将来の就職活動や進学の際に役立てることができるため、非常に価値があります。
参加者の声
2024年には、実際に「まきボラ」に参加した高校生たちが、その体験を通じて何を学び、どのような影響があったかをインタビュー形式でお届けする予定です。外来種の捕獲を通じて環境問題について理解を深めたり、地域の文化や歴史に触れることができます。
ボランティア活動の具体例
1.
震災伝承施設でのガイド体験
公益社団法人3.11メモリアルネットワークと連携し、震災の歴史を学ぶ来場者への案内役を務めます。次世代に震災の教訓を伝える貴重な機会になります。
2.
地域の生物についての学び
石巻専修大学との協力を通じて、地域に生息する外来種について学び、その捕獲や調理体験を行います。環境問題への理解が深まるとともに、命の大切さを感じられる機会となります。
3.
Reborn-Art Festivalのサポート
主に石巻で行われるアートと音楽、食の総合芸術祭において、環境整備や作品のメンテナンスに関わることで、アートの裏側を体験できます。
まとめ
「まきボラ」は地域の明るい未来を担う若者たちにとって、貴重な経験を提供するプログラムです。興味を持った高校生や大学生は、ぜひ参加を検討してみてください。地元の魅力を再発見し、自分自身の成長につなげるチャンスです。