栗林商船グループが次世代リーダー育成のための合同研修を開催
2025年7月16日から18日の3日間、栗林商船グループは次世代リーダーを育成する合同研修「蛍雪塾」を北海道・室蘭市と登別市で実施しました。今回の研修は、グループ8社から選ばれた中堅社員20名が参加し、グループの歴史を学びながら、マネジメントスキルやリーダーシップの向上を図るものでした。
研修のテーマと内容
1. 栗林グループのルーツを知る
研修初日、参加者は栗林グループの発祥の地である室蘭に足を運びました。株式会社栗林商会の社長、栗林和徳氏からは同社の創業者である栗林五朔翁の精神や、同氏が設立した事業の成り立ちについての講話がありました。
「イランカラプテ」というアイヌ語の挨拶に込められた思い、五朔翁が挑んだ鉄の製造や海運業の歴史、さらには太平洋戦争を経て受け継がれた「命は最優先」という教えは、参加者に深い感銘を与えました。さらに、五朔翁が1909年に建てた蕙山苑を見学し、釘を使わずに作られたその構造美に触れ、創業者の理念を再確認する機会となりました。
2. 登別市での研修
研修は登別市へと移り、登別グランドホテルで行われました。このホテルは「登別の迎賓館」として知られ、地域との関わりを大切にしている施設です。参加者はグループの過去を映し出すDVDを見ながら、地獄谷や温泉街を散策し、地域とともに築いた栗林グループの歴史を体感しました。
参加者の声
「長い歴史の中で築かれた価値観を知り、帰属意識が高まりました。」
「栗林社長のお話に強い熱意を感じ、とても刺激を受けました。」
3. マネジメントスキルの向上
研修プログラムの中では、次世代のリーダーに必要なマネジメントスキルを学ぶため、5つのチームに分かれて講義やグループワークを行いました。部下育成や組織視点の重要性、コーチング手法について実践的に学びました。
参加者の声
「自分の課題が明確になり、改善への方向性が見えました。」
「状況に応じた指導法を意識し、部下の育成に活かしたいと思います。」
4. 交流の場としての研修
今回の研修では、講義やワークだけでなく、温泉やサウナ、懇親会といったリラックスした環境でも交流が行われました。普段は接点のない仲間たちとの会話が新たな信頼関係を築くきっかけとなりました。
参加者の声
「仕事の話だけでなく、プライベートな話題でも盛り上がることができ、距離が縮まりました。」
「グループ内の多様な業務を知り、視野が広がりました。」
今後の展望
蛍雪塾は今後も継続的な学びを促進するため、研修内容を進化させ、企業間の連携を強化していく予定です。今回得た学びやつながりは、参加者が今後各社での活躍を通じて深めていくことでしょう。栗林商船グループのさらなる発展に寄与することを目指します。
栗林商船グループとは
『蛍雪塾』は、2024年4月に設立された同グループの社内塾で、従業員の成長を目指した研修を毎年実施しています。この塾は、栗林グループの理念や目標を理解し、一体感を醸成するために設けられました。また、入社年度や役職に応じた研修も行っています。
蛍雪の名は、苦労して学んだ先に成功があるという故事に由来し、北海道のイメージも込められています。
グループ各社は今後とも助け合いながら成長を続けていくことでしょう。