宮城の温泉リゾートで楽しむ伝統発酵食品「仙台みそ」の春メニュー

温泉リゾートで味わう春の風味

宮城県には、美しい自然に囲まれた温泉リゾートが点在しています。松島一の坊、仙台・作並温泉ゆづくしSalon一の坊、みやぎ蔵王・遠刈田温泉ゆと森俱楽部、そして温泉山荘だいこんの花では、春の特別メニューとして、地元の伝統発酵食品「仙台みそ」を使用した料理を提供しています。

仙台みその魅力とは

仙台みそは、主に米を原料とした赤みそで、その深い味わいが特徴です。長期熟成された仙台みそは、濃厚な旨味を持ち、料理の風味を引き立てる調味料として重宝されています。その歴史は、伊達家がみそ工場を設立したことに始まり、仙台の食文化に欠かせない存在となっています。

家庭料理でも多く使用され、特に「豚汁」には野菜や肉の旨味を引き出す効果があり、出汁いらずで絶品に仕上がります。また、「ミソルト」と呼ばれる仙台みそをパウダー状にした新しい調味料も、近年注目を集めています。

ソト活による新しい発見

一の坊グループでは、料理長やスタッフが自ら生産地を訪れ、地域の食材に対する深い理解を深める「Meet-Up TOHOKU ソト活一の坊™」という活動を行っています。2025年2月20日、総料理長と各レストランの料理長が、宮城県加美町の伝統的な仙台みそ醤油蔵元「今野醸造」を訪問しました。

この訪問では、手作りにこだわる「今野醸造」の味噌作りのプロセスを学び、参観した料理長たちは、これらの知識を春メニューに活かす予定です。手作りにこだわる姿勢は、工場長の後藤さんが挑む、味噌作りの感性を育む取り組みでも表れています。

五感で楽しむ味噌づくり

「今野醸造」では、原料の米や大豆を自社農場で生産し、手間暇をかけた製造プロセスが特徴です。約40時間かけて作られる麹は、その品質を高めるために厳選された米を使用しています。また、工場内では、材料を見て、触れて、香りを楽しみながら、味噌作りの奥義について学ぶ機会が提供されています。

このような地道な取り組みが、仙台みそのクオリティと、全国醤油品評会での数々の受賞へと繋がっています。

地元再発見と一の坊の取り組み

「Meet-Up TOHOKU ソト活一の坊™」は、地域の食材を尊重し、その魅力を多くのお客様に伝えることを目的としています。生産地を訪れることで、料理人たちは生産者の想いに触れ、その食材を最大限に生かす方法を学ぶことができます。

これにより、訪れるお客様は、味わうだけでなく、その背景にある物語や文化も体感することができるのです。一の坊の料理メニューには、仙台みその魅力が存分に反映され、心温まる料理としてお客様を迎えます。