ファミリーマートの取り組み
株式会社ファミリーマートは、2019年から健康経営を推進しており、今年6月には新たに施行された「職場での熱中症対策義務化」に基づき、社員と加盟店の安全確保に向けた取り組みを強化しています。梅雨が明けると共に、本格的な夏の暑さが到来し、多くの企業が熱中症対策に注力する中、ファミリーマートも全社を挙げて取り組んでいます。
熱中症対策の具体的施策
熱中症対策義務化に沿ったファミリーマートの主な対策には、以下のような取り組みがあります。
- - 社内イントラネットでの周知:衛生委員会メンバーによる定期的な情報発信を行い、熱中症への注意喚起を徹底しています。
- - 加盟店への案内:具体的な対策事例を踏まえ、店舗での実施事項をリストアップし、印刷して掲示するよう推奨しています。また、毎年の期間限定で熱中症注意喚起動画を店舗サイネージで配信するなど、目に見える形での啓発を行っています。
- - 健康管理室の活用:健康管理室内のサイトをリニューアルし、産業医が出演する啓発動画を配信。社員が自己管理を行いやすくする環境作りにも力を入れています。
- - 水分補給の奨励:給茶機には、水分補給を促すPOPを掲示し、こまめに水分を摂取する重要性を伝えています。
- - ファミマサマータイム:猛暑対策として、7月16日から9月15日の期間中、業務開始時刻を1時間前倒しする「ファミマサマータイム」を実施し、効率化と節電を図ります。
健康経営の新たな一歩「健康白書」
さらに、ファミリーマートは社員の健康増進を促すため、初となる「健康白書」を発行しました。この白書には、過去6年間の健康経営の取り組みや、今後の課題がまとめられています。健康を維持・増進するためには、社員自らが健康意識を高め、健康行動を継続する必要があります。そのため、健康診断への受診だけでなく、各種セミナーの開催やウォーキング活動を推進しています。また、メンタルヘルス対策として、ストレスチェックの結果に基づく面談を早急に行い、問題を早期に発見し予防策を講じています。
課題と今後の展望
健康白書からは、社員の健康数値が改善している事例もある一方で、特に20代や30代に見られる健康上の課題も浮かび上がっています。今後はこれらの結果をふまえ、予防策や早期対策をさらに強化し、健康経営を推進していく方針です。
まとめ
ファミリーマートは「あなたと、コンビに、ファミリーマート」の理念のもと、地域社会に密着すると共に、顧客一人ひとりを家族のような関係で支え、便利さの先にある大切な場所を目指しています。熱中症対策や健康推進活動は、その理念を実現するための重要なステップとして位置づけられています。そして、今後の健康経営の進展が期待されます。