現地高校生と共に学ぶインドでの社会探究体験を通じて得る新たな価値観

インドでの価値観を揺さぶる探究の旅

2025年8月3日から10日まで、日本の中高生を対象とした新たな探究学習プログラム「ソーシャルイノベーション編 in インド」が実施される。主催は河合塾グループ。今回は初めての海外での開催で、訪れるのはインド中部に位置する教育と産業の中心都市、インドールだ。このプログラムの目的は、現地の高校生と共に暮らしながら、様々な社会問題について理論と実践を交えて学ぶことである。

本物のインドを体感する探索

観光地を巡るのではなく、現地の人々と交流しながら「等身大のインド」を感じることができるこのプログラムでは、急速な経済成長を遂げるインドの多面性に触れることができる。特に、インドは多民族、多言語国家であり、急速な都市化が進む中で様々な社会課題も抱えている。河川の汚染やゴミ問題など、過酷な状況にも直面している現実を目の当たりにし、その問題解決に向けた試みを間近で体感することができる。

このプログラムでは、インド政府によって選ばれたスマートシティ・ミッションを成功させた都市の一つ、インドール市を訪れる。インドールは、清潔さが評価された結果、7年連続で清潔都市ランキングで1位を獲得している。この都市では、NPOや自治体と連携し、持続可能な開発や社会課題に取り組む先進的な取り組みが行われている。

リアルな交流を通じて得る学び

参加生徒は、現地の高校、チョイスラムインターナショナルスクールの生徒と生活を共にする。この学校は、独自の教育プログラムを持ち、学生にはTEDxプレゼンテーションなどを通じて、意見交流を行う機会が用意されている。滞在中の5泊は、同校の寮での共同生活を通じて、他国の生徒との価値観の違いや共通点を深く理解し、自れの将来や考え方についてのより深い洞察を得ることができる。

さらに、インド工科大学（IIT）やインド経営大学院（IIM）など、国内トップの大学を訪問し、学ぶことができる。このような体験を通じて、単なる観光旅行では得られない人生の教訓や社会課題への理解を深めることが目的だ。