自動運転トラック実証
2025-08-21 14:48:17

自動運転トラックが物流施設内を走行する新たな実証実験がスタート!

自動運転トラックが物流施設内を走行する新たな実証実験



国内の物流業界に革命をもたらすかもしれない画期的な取り組みが始まりました。株式会社T2と三菱地所株式会社は、2025年7月から自動運転トラックによる「建物内の走行」を実証するプロジェクトを開始しました。この実証は、2050年に自動運転トラックの商用運行を目指すT2が、2027年に予定しているレベル4自動運転トラックによる幹線輸送に向けての重要なステップとなります。

実証実験の目的と背景



今回の実証実験は、三菱地所グループが所有する物流施設を活用し、トラックの無人走行を実現するためのものです。特に、物流施設内での運行を可能にする技術の有効性を確認することが主な目的です。この試みは、トラックドライバー不足が問題視される中で、効率的かつ持続可能な物流モデルを構築するための鍵とされています。

T2は、7月からドライバーが乗車した状態で運行するレベル2自動運転トラックを用いて商用運行をスタートさせました。この段階から、運転は自動化されており、運転手がハンドルから手を放すことが可能になっています。しかし、最終的な目標は、まったく人間の介在なしで運行ができるレベル4自動運転にあります。これにより、人手不足問題に対処し、業界全体の効率化を図ることが期待されています。

技術的課題と解決策



実証リーダーであるT2は、建物内での自己位置推定における課題を解決するために、GNSS(全球測位衛星システム)以外の技術を駆使しています。これには、高精度の3次元データと、トラックに搭載されたLiDAR(レーザー光センサー)を使用し、建物内でも正確に自己位置を特定できる技術を開発しています。

この実証では、まずは同一フロア内における直進走行を行い、次段階として複数フロアの移動も試みる予定です。これにより、物流業務の効率化に大きく貢献できると期待されています。

基幹物流施設の展望



三菱地所は、全国にわたる主要都市圏への展開を視野に入れ、高速道路ICに直結した基幹物流施設の開発を進めています。これにより、次世代の自動運転トラックやダブル連結トラックが運行される拠点を整備し、効率的な物流ネットワークの形成を目指しています。このような基幹物流施設が充実することで、よりスムーズな輸送が実現され、コスト削減にも繋がります。

今後も、T2と三菱地所は共同で自動運転技術の進化に取り組み、持続可能な物流の実現を目指します。建物内の走行が実現されれば、人手を減らすだけでなく、運行コストの削減や環境への配慮にも寄与するでしょう。

結び



この新しい物流の形は、まさに次世代社会の到来を印象づけるものであり、今後の発展に目が離せません。T2と三菱地所のコラボレーションによる実証実験は、未来の物流がどのように進化していくのか、そして我々の生活にどのような影響を与えるのかを垣間見せてくれる重要な試みです。心待ちにしています。


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