地元企業と高校生の新たな出会い『DIVE!』
宮城県石巻市で展開されている新しいキャリア教育プログラム『DIVE!』は、地域の若者が地元企業のリアルな課題に取り組む貴重な機会を提供しています。このプログラムの目的は、若者に地元企業の魅力を体感してもらうこと。そして、彼らが自ら考え、アイデアを具現化させる力を育むことです。昨年から始まった『DIVE!』は、今回が第2回目の活動となります。
プログラムの概要
『DIVE!』は、石巻市の一般財団法人まちと人とが運営し、高校生が実際の企業現場で体験をしながら、企業のミッションに挑戦することを目的としています。参加者である9名の高校生たちは、医療、福祉、ものづくり、エンジニアリングといった分野の地元企業からのミッションに取り組みました。
これらの企業には、株式会社石巻精機製作所や医療法人医徳会真壁病院、東日本自動車株式会社、株式会社めだかなどが名を連ねています。高校生たちはチームに分かれ、各企業の課題解決に向けてアイデアを考え、実践しました。
実施内容と高校生の成長
高校生たちはそれぞれの企業に向けたミッションに取り組む中で、様々な活動を行いました。例えば、株式会社めだかでは利用者と一緒にレクレーションを行い、その様子を福祉の魅力を伝えるパンフレットにまとめる取り組みを行いました。また、医療法人医徳会真壁病院では、地域の人々に新たな小児科の取り組みを広報する任務を果たしました。
一方、株式会社石巻精機製作所では、「鉄を使ったものづくり」の魅力を広めるために、社員たちと一緒にアイデアを出し合い、SNSで発信する活動を行いました。さらに東日本自動車では、子ども向けに働くクルマと撮影会を行うイベントを企画し、準備を進めています。
こうした活動は、高校生たちにとって単なる経験ではなく、成長を感じられる大きなチャンスです。参加者からは、「様々な人との意見交換ができて楽しかった」「人前で話すことが得意になった」との声が寄せられています。このように、参加高校生たちは自らの成長を実感しながら、地域に貢献する経験を重ねています。
成果発表会のご案内
2025年9月1日(月)に、石巻市ささえあいセンターで『DIVE!』の成果報告会が開催されます。ここでは高校生たちが自らの取り組んだ成果を皆さんに発表します。普段は見ることができないリアルな取り組みに目を向けてみてはいかがでしょうか。興味を持たれた方はぜひお越しください。
地元企業と地域の若者が手を取り合い、未来を切り拓く姿勢が魅力的な『DIVE!』。その成長をぜひあなたも見届けてください。