高校生が地域課題に挑む！『街ミッション』開催のお知らせ

石巻市で開催される『街ミッション』の魅力

宮城県の石巻市と東松島市で行われる「街ミッション」は、高校生が地域の課題に真摯に向き合う実践型フィールドワークです。このプログラムは、石巻西高等学校が主催し、多くの企業や団体が協力して開催されています。

「街ミッション」の背景には、震災の影響を受けたこの地域の復興と、次世代を担う若者たちが地域に貢献する意義があります。石巻市とその周辺は、震災によって多くの人々の生活が一変しました。そのため、地域の課題を知り、解決策を考えることは非常に重要です。

実施内容と目的

「街ミッション」は、地域の企業や団体から提示された「ミッション」に基づいて行われます。参加する高校生たちは、自分の興味に沿った企業や団体を選び、グループに分かれてそれぞれのミッションに取り組みます。具体的には、事前学習を通じてミッションの内容を理解し、最終日には提案や発表を行うことが求められます。これにより高校生たちは、自らの手で地域の課題解決に貢献する実感を味わうことができます。

ミッションの例

たとえば、東松島市赤井市民センターが提示したミッションは、「地域の大人と子供がつながる楽しい『おばけ屋敷』を企画せよ！」というもの。これは、若者のアイデアを活かして地域づくりに貢献しようという試みであり、高校生の視点から生まれる新たな発想が地域の活性化につながることを期待しています。

また、一般社団法人フィッシャーマン・ジャパンによる「地元高校生の水産業1日バイト“すぎょバイ”のメインビジュアルやコンセプトを考えよ！」というミッションも注目されています。若者が地域の水産業に対する理解を深め、魅力を伝えることを目指しています。

参加者の声

昨年度の参加者からは、「震災を知らない世代と交流することができた」「高校生の新鮮なアイデアが面白かった」といった感想が寄せられています。この体験は、高校生たちにとっても貴重な学びの場となり、地域とのつながりを深める良い機会となっています。

イベント概要

「街ミッション」は、2025年12月3日から5日までの間、石巻市・東松島市を中心とした38の事業所で行われます。参加するのは石巻西高等学校の1年生160名で、各事業所の見学や体験を通じて、一定の内容に基づいたディスカッション・アイデア出しが行われます。最終的には、事業所に対して各グループが提案を行い、地域に根ざした新たな施策を考案します。