郡山に新たな在宅医療拠点「やまと在宅診療所 郡山」が開設
福島県郡山市に新しい在宅医療の拠点が誕生しました。その名も「やまと在宅診療所 郡山」です。この診療所は、11月3日に開設され、福島県内では初めての拠点となります。
 新しい医療体制の提供
医療法人社団やまとが運営する当所では、医師が都市部と地方を循環して地域医療を支える「医師循環型モデル」を推進しています。これは、患者一人ひとりに対して、より効果的かつ効率的な医療を提供するための取り組みで、個別のニーズに応じたサポートを目指しています。
郡山市内では在宅療養診療所や病院の数は全国平均並みですが、福島県全体では全国平均を下回っています。そこで、やまと郡山はこの地域における在宅医療の需要に応えるため、つねに進化し続けることを目指すのです。
 看取り対応の強化
特に、時間外の往診や看取り対応ができる24時間体制の強化型在宅療養診療所としての機能が求められており、その重要性が討議されています。やまとでは、地域の医療機関や介護事業所と連携し、疾患や重症度に関係なく在宅医療を必要とする患者さんに対応してきました。郡山においても、これまでの経験を生かしつつ、質の高い医療体制を整えていきます。
 院長のメッセージ
院長の毛利晃大氏は、地域医療に対する信念を持って、患者一人ひとりに寄り添う医療の実現を目指しています。「私たちのチームは、患者様に適切な医療を提供するために一丸となって取り組んでいます」と語ります。救急医療や急性期医療の経験を持つ彼は、慢性期医療の必要性を強く感じ、在宅医療の重要性を認識。患者の暮らしと地域が直面する課題に真正面から向き合い、質の高いケアを実現していく意欲を示しています。
 やまとの沿革
医療法人社団やまとは、2011年の東日本大震災をきっかけに結成された医療支援チームを基に設立されました。2013年からは登米市において在宅診療所を開設し、現在では宮城県内外に多くの診療所を運営しています。今後も地域医療を充実させるための新規開設を計画中です。
 地域との連携
やまとでは、地域に対して想いを持つ医療者とともに、地域の資源を活かした持続可能な医療体制を構築し、「福島型・医師循環モデル」の実現を目指しています。地元のスタッフや医療機関、介護事業所と連携し、これからの在宅医療の発展に寄与していくことでしょう。
 まとめ
やまと在宅診療所 郡山の開設は、福島県内における在宅医療の新しい一歩です。患者の暮らしを重視した医療を提供し、地域全体の健康を支えていくことが期待されています。地域での医療体制の確立に向け、努力を続けるやまとの今後に注目です。