宮城県色麻町で新たに始まった継業バンクの挑戦

宮城県色麻町で始まった新しい試み、継業バンク

宮城県中央北西部に位置する色麻町が、地域の後継者不足という深刻な課題に向けた新しい取り組みを始めました。その名も「宮城県色麻町継業バンク」。このプロジェクトは、地域の産業を支えるために、地元の事業者と新たに移住を希望する人々とのマッチングを行うものです。

地域の特性と課題

色麻町は、仙台から北に約30キロの距離にあり、人口は約6,000人。農業が盛んな町で、自然豊かな環境に恵まれています。町の西側には、四季折々の美しい姿を見せる奥羽山系の船形山がそびえ、温泉スポットやレジャー施設も豊富です。しかし、地域の小規模事業者には後継者が不足しており、廃業の危機に瀕している事業も多数存在しています。そこで、色麻町はココホレジャパン株式会社と協力し、この継業バンクを設立するに至ったのです。

継業バンクの特徴

この「継業バンク」は、単なる事業譲渡と異なり、地域特有の価値を重視した継業支援を行います。例えば、M&Aの市場では取り扱いが難しい小さな仕事や地場産業に目を向け、それを受け継ぎたいと考える人々との橋渡しを実施することによって、地域に根ざした事業の持続可能性を高めることを目指しています。

継業の際には仲介手数料が発生しないため、負担を軽減。また、高齢者へのオフライン対応も実施しており、デジタルが苦手な方も安心して利用できる仕組みです。さらに、事業譲渡の選択肢を増やすことで、多様なニーズに応えています。

地域活性化に向けた継業支援

ココホレジャパンが運営する「ニホン継業バンク」は、日本各地の後継者問題を解決することを目的としたプラットフォームで、地方創生やSDGsの実現にも貢献しています。色麻町の継業バンクは、その地域特性を生かし、地元の事業者と新たな人材との円滑な結び付きを促進します。これにより、地域全体での小規模事業の承継を監視し、コミュニティの活性化を図るのです。

色麻町の魅力

さらに、色麻町は自然の美しさだけでなく、町のユーモラスなかっぱ伝説でも知られています。町のいたるところには「おかっぱ様」が存在し、訪れる人々に親しみを与えています。こんな魅力的な地域に移り住むことができれば、なかなか貴重な体験が待っています。継業バンクは、これらの地域資源を活かした持続可能な町づくりに貢献できる重要な仕組みなのです。