宮城の脱炭素化支援
2025-07-15 12:12:33

宮城県の自動車関連企業向けカーボンニュートラル支援が3年目へ突入

宮城県の自動車関連企業向けカーボンニュートラル支援が3年目へ突入



株式会社エネルギーソリューションジャパン(ESJ)は、宮城県が推進する自動車関連企業のカーボンニュートラル化支援業務を、令和5年度から3年連続で受託することが決まりました。この取り組みは、県内の自動車関連企業が脱炭素化を進めることで、取引の維持や競争力の強化を実現し、地域産業のさらなる発展に寄与するものです。

ESJが提供する支援内容は、脱炭素診断や省エネルギーの計画策定、実行支援など多岐にわたります。特に、400件以上の脱炭素診断の実績と製造業に特化した知識が評価され、継続受託という形でその信頼を勝ち得たのです。

自動車産業における脱炭素化の波



自動車業界では、大手企業を中心にサプライチェーン全体での脱炭素化を急速に進めています。例えば、トヨタ自動車は2021年に削減目標を全取引先に共有し、デンソーやアイシンなどの主要サプライヤーは、科学的根拠に基づく目標設定(SBT)を行っています。

この流れは、宮城県内の自動車関連企業にも波及しており、アルプスアルパインが2024年5月にはSBT認証を取得予定であり、Scope3(サプライチェーン全体)の排出量削減に取り組む姿勢を見せています。

このように、企業がカーボンニュートラル化に乗り出さなければ、取引関係の維持に影響が出るのではないかと懸念されています。

ESJの包括的な支援



ESJは、県内の自動車関連企業に向けて以下の支援を提供します。

  • - カーボンニュートラルセミナー開催:基調講演や事例紹介、補助金活用方法について情報提供。
  • - 意識・ニーズ調査:企業の認識や問題点を把握し、各社に合った施策を提案。
  • - 脱炭素化促進計画策定支援:エネルギーの詳細診断を行い、計画策定を200万円相当を無料で支援。
  • - 実行支援:計画が実行に移される際の継続的なサポート。
  • - 専用ポータルサイト運営:セミナー動画や資料提供、申込み受付。

特に計画策定支援では、高度な計測器を利用し、企業のエネルギーロスを可視化して具体的な対策を立案します。

昨年度の取り組み



昨年度(令和6年度)には、32名がセミナーに参加し、73件の企業からの意識調査の回答を受けました。計9件のエネルギー診断と8件の脱炭素化促進計画の策定が実施され、その成果として株式会社ハイレックス宮城が約32%のCO2削減に成功したケースが注目されています。また、県内の中小企業ミナト精工はSBT認証申請を予定しています。

地域との連携の重要性



地域企業の脱炭素化を進めるには、地方自治体や地域金融機関との強力な連携が必要です。自治体は政策面での支援、地域金融機関は投資資金の提供や新サービスの展開を行い、効果的な支援体制を築きます。この協力体制は、特に製造業が集積する地域において、産業競争力を高める非常に重要な要素です。

ESJの強みと今後の展望



ESJは、製造業の脱炭素化に特化した専門的な知識を有しており、困難な課題に対処するためのサポートを提供します。また、デジタル技術を活用した革新性ある支援方法の開発を進めており、オンライン支援を通じて幅広い地域とのつながりを重視しています。
今後も「自治体×産業支援」という領域で脱炭素化と生産性改善の両立を図りつつ、地域産業の発展に寄与していく所存です。さらに、国境を越えて海外の企業への支援も視野に入れ、共に地球規模の課題解決に向かって進んでいきます。


画像1

画像2

関連リンク

サードペディア百科事典: 宮城県 カーボンニュートラル 自動車産業

トピックス(その他)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。