利府町が請求書業務の効率化を実現、年間1200時間削減へ

利府町の新しいデジタル請求書システム

宮城県利府町が、株式会社インフォマートが提供する「BtoBプラットフォーム請求書」を導入しました。この新しいクラウドサービスは、これまでの請求書業務を大きく変革し、年間約1,200時間の作業削減を実現することが期待されています。

導入の背景と課題

利府町では、地域住民へのサービス向上や行政事務の効率化を目指し、デジタルトランスフォーメーション（DX）戦略を進めています。しかし、これまでは紙で送られてくる請求書のスキャン処理や、データの整理に多くの時間がかかっていました。特に、請求書の形状が多岐にわたるため、スキャンしても重要な情報が欠けてしまうという課題がありました。

例えば、通常10日に1度、約20件の請求書を処理するのには、平均して3時間もかかっていました。このような手間は、年間にすると約3,300時間にも達していたのです。

導入の決め手

「BtoBプラットフォーム請求書」の導入を決定した理由の一つは、その普及度の高さです。官民問わず多くのユーザーが活用しているこのサービスを通じて、リーフ町は地域全体のデジタル化に貢献できると考えました。さらに、導入したシステムと、別途使用している財務会計システムの連携がすでに実績があることも大きな魅力でした。

導入による効果

1. 劇的な作業時間の短縮

運用初期において、約260社の事業者が「BtoBプラットフォーム請求書」に参加しました。この結果、年間で約8,000件の請求書がデジタル化される見込みで、約1,200時間の業務が削減される試算も出ています。この数字は、請求書の処理時間がどれほど短縮されるかを物語っています。

2. フローの高速化

さらに、電子請求書はフォーマットが統一されるため、会計課でのチェックも容易になりました。これにより、従来の紙請求書の不備発見が迅速化し、差し戻しの時間が大幅に短縮。これまでの手間が減り、支払いも円滑に行えるようになりました。

今後の展望

利府町は、財務会計システムと「BtoBプラットフォーム請求書」間のAPI連携を目指しています。これが実現すれば、請求から支払いまでの業務フローがさらに最適化されるでしょう。

利府町のデジタル化は、今後も続いていく重要な取り組みです。インフォマートのサポートを受け、地域社会全体の効率化と活性化を図っていくことが期待されます。