東北アルフレッサが東日本メディカルシステムを子会社化し医療機器分野を強化

東北アルフレッサ株式会社が、同じく宮城県に本社を置く医療機器専門商社、東日本メディカルシステム株式会社の全株式を取得することを決定しました。この動きは、両者の医療機器ビジネスを強化し、地域医療への貢献をさらに深めることを目的としています。

背景と目的

アルフレッサグループは、2032年度を見据えた成長戦略「アルフレッサグループ中長期ビジョン」や、25-27中期経営計画「Vision2032 Stage2」を掲げ、トータルサプライチェーンサービス（TSCS）を事業戦略の中核に位置づけています。この戦略に基づいて、医療用医薬品やメディカル品の全国ネットワークを強化するために、同行の取り組みを強化し、パートナーシップを構築することが求められています。

東北での取組み

東北アルフレッサは、地域医療の充実に寄与すべく、宮城県・福島県を中心に、医療用医薬品や医療機器をはじめ、さまざまなメディカル品の卸売事業を展開しています。特に、東日本メディカルシステムは宮城県と岩手県での約50年にわたる長い歴史を持ち、CTやMRIといった高性能な医療機器の販売およびサポートを行っています。このため、両社の統合は地域の医療技術の向上に寄与することが期待されます。

今後の展開

東北アルフレッサが東日本メディカルシステムを完全子会社化することで、CTやMRIの販売ができるエリアをさらに拡大し、医療機器の流通を強化することを目指しています。これにより、医薬品の開発から販売、さらには物流までをスムーズに行うことができ、医療機関へのサービス提供を一層充実させることが可能になります。

株式譲渡の日程

株式譲渡に関する契約が締結されたのは2025年8月27日で、株式の取得は2025年10月31日に完了する予定です。このプロセスを通じて、両社が持つ資源とノウハウが融合し、患者さんに対する医療サービスの質が向上することが期待されています。

将来への期待

今回の取り組みによって、業績への影響は軽微と見込まれているものの、中長期的には企業価値の向上が見込まれます。医療機器の提供だけでなく、地域医療への貢献を強化し、患者さん一人ひとりへのサービスをさらに高めるための重要なステップとなります。今後、さらなる詳細が明らかになる場合には、速やかに情報を開示していく方針です。

このように、東北アルフレッサと東日本メディカルシステムの連携が実現することで、地域医療がさらに充実し、県内の医療環境が大きく変わることが期待されています。