ファミリーマートの「涙目シール」の新展開
2025年に新たなステップを踏み出すファミリーマートの「涙目シール」。これは、同社が展開している食品ロス削減への取り組みの一環です。このシールは、値下げ商品に貼られ、消費者が食品を購入する際の心理的ハードルを下げるために開発されました。涙目のキャラクターと共に「たすけてください」というメッセージが添えられており、購入を通じた共感を生み出しています。
これまでの取り組み
「涙目シール」の初登場以来、多くの試みが行われてきました。2024年に行われた実証実験では、従来のシールと比べて購入率が大幅に向上。これは、消費者が「助けるために購入する」という感情を持ちやすくなったからだと考えられています。これにより、年間約3,000トンもの食品ロス削減に結びつくことが期待されています。
全国展開の成果
さらに2025年には、この取り組みが全国に広がり、都内の店舗での効果検証では、4ポイントの購入率アップが確認されています。特にある店舗では、10ポイント以上の向上が見られました。消費者からは「単なる値下げシールよりも、こうしたシールのほうが購入しやすい」との声も多く寄せられています。実質的には、廃棄量も前年比で約5%減少しており、ファミリーマートの取り組みが具体的な成果を上げていることが示されました。
新デザインのフリー素材化
2025年10月22日からは、食品ロス削減の啓蒙をさらに広げるべく、「涙目シール」のデザインをフリー素材として無償提供します。新たに4種類のイラストとして、パン、肉、魚、ケーキが追加され、さらに多様な業種がこの取り組みに参加できる環境が整いました。これにより、様々な飲食店や小売店が、食品ロス削減に向けた行動へとつなげるチャンスが増えることを期待しています。
公式ウェブサイトでは、これらの素材を利用できるページが公開されています。この素材を活用することで、誰でもが食品ロス削減に向けた意識を高め、行動に移すきっかけを得られるようにと考えています。
未来への挑戦
2020年に設定した「ファミマecoビジョン2050」に基づき、ファミリーマートは環境への長期的な貢献を目指してさまざまな施策に取り組んでいます。温室効果ガスの削減やプラスチック対策、そして食品ロス削減はその中心テーマです。今後も新たな挑戦を続け、持続可能な店舗運営を実現していく決意を新たにしています。
ショップでの取り組みを通じて、消費者や地域社会と共に食品ロスのない未来を築くため、ファミリーマートはさらなる努力を続けます。ファミリーマートの「あなただけの、コンビに、ファミリーマート」としてのお役立ち姿勢を実現し、地域に温もりを提供し続けることで、持続可能な社会を目指していきます。