ホワイトデーの存在意義を問う！若者は自分を優先する時代に

今年のホワイトデーの傾向について、データコム株式会社の調査結果が発表されました。調査は20代から30代の男女を対象に行われ、ホワイトデーに対する認識や意義の変化について詳しく触れています。特に注目されるのは、ホワイトデーを「自分自身が楽しむ日」として捉える人が多いことです。

調査の背景

ホワイトデーはバレンタインデーに次ぐギフトイベントですが、最近ではその存在感や盛り上がりが薄れてきていると感じる人が多いのではないでしょうか。データコム株式会社ではこの傾向を調査し、現代の若者がこの日をどう捉えているかを浮き彫りにすることを目的としています。

調査結果の概要

調査の結果、以下のような傾向が明らかになりました。

- 1位：「自分自身が楽しむ日」との回答が最多。
- お菓子やスイーツを楽しむことがホワイトデーの魅力とする意見が多数。
- 人気のイベントランキングではホワイトデーは最下位。
- 「あげる相手がいない」ことが課題として浮上。
- ホワイトデーの否定派が66.2%に達する結果。

若者のホワイトデーに対する認識

調査によると、ホワイトデーは「自分自身が楽しむ日」として認識されています。バレンタインデーが「配偶者やパートナーに気持ちを伝える日」としての側面が強いのに対し、ホワイトデーはその楽しみの方向が自身へとシフトしています。
最近では、バレンタインデーで自分を甘やかすための「ご褒美チョコ」や「推しチョコ」が流行していますが、ホワイトデーでも同じような自分向けの消費が広まりつつあります。

男性の場合、バレンタインデーでは「職場の交流」が重要な位置付けですが、ホワイトデーでは「家族で楽しむ日」となる傾向が強いです。これは、ホワイトデーが社会的なイベントとしてはあまり根付いていないことを示しているとも考えられます。

イベントとしての地位

ホワイトデーは楽しみにしているイベントとしては最下位の6位という結果になっています。クリスマスやバレンタインデーと比較しても、これもまたカジュアルなイベントに留まっていることが分かります。このような傾向は、参加する意欲が薄くなっていることに起因していると考えられます。

ホワイトデーの持つ課題

調査の結果、男性が最も多く挙げた課題は「お返しをする相手がいない」ことでした。バレンタインデーで自身を楽しむ文化が広がる中、ホワイトデーの役割が薄れていることが影響しています。さらには「お返しを考えるのが面倒」との意見も多く、一部ではこの文化に後ろ向きな姿が見受けられます。

女性からは「盛り上がりに欠ける」という意見も出ており、バレンタインデーとの明らかな違いが浮き彫りとなっています。

否定的な意見が多数

ホワイトデーの必要性を問う質問では、66.2%がこのイベントが無くても良いと答えました。バレンタインデーに比べてホワイトデーは否定的な意見が強い結果となっており、特に男性の方がその意見が顕著でした。実際、「絶対に無くなってほしい」と考える女性は、男性の約2倍に達しています。

ホワイトデーへの意識は若者にとってかなり薄れおり、その影響でお返し文化も滅びつつあるようです。