東北におけるはたらく幸せの実態を探る調査結果について

東北における「はたらく幸せ」の調査が明らかに！

株式会社Palletが運営する東北はたらく幸せ研究所（はたラボ）は、このたび「はたらく幸せ」に関する調査結果を公表しました。この調査は、東北地域で働く20〜60代の男女を対象に行われ、700件の有効回答を得たものです。今回の調査を通じて、東北でのはたらく幸せや不幸せの特徴が明らかになり、今後の地域政策や企業戦略に活かされる基盤データとなることが期待されています。

調査の背景と目的

東北地方は、豊かな自然と文化を誇る一方で、人口減少や高齢化といった社会的課題にも直面しています。企業や団体は人材確保や生産性向上に苦慮し、はたらく「ウェルビーイング」の重要性が増しています。しかし、これまでのところ、東北特有のはたらく幸せの実態を捉えた調査は行われておらず、具体的な数値が示されることはほとんどありませんでした。そこで、調査を通じて東北における現状を明らかにし、地域の雇用政策に貢献することを目指しています。

調査の概要

調査は2024年9月13日から16日に行われ、対象者は東北6県と首都圏の働く男女です。今回の結果によれば、はたらく幸せは国全体の傾向と似ており、挑戦志向やワーク・エンゲイジメントにポジティブな影響を与えることが判明しました。一方、東北特有の「はたらく不幸せ」の要因は、理不尽なハラスメントや職場内の協働不全に起因する人間関係が大きいことが指摘されています。

調査結果のハイライト

- 如実に浮かび上がる人間関係の影響: 東北のはたらく不幸せは、特に理不尽な同僚との関係や職場での協力不足が大きな要因となっています。
- 世代間の対比: 20代と60代の従業員は高いはたらく幸せを感じる一方で、30代と50代は不幸せを強く感じている様子が見受けられます。
- 粘り強さの存在: たとえ不幸せな状況でも挑戦する姿勢があることが示唆され、東北人の特徴である「我慢強さ」や「根気強さ」が反映されています。

調査結果の意義と活用

この調査は、東北におけるはたらく幸せの実態を提示した初めてのものです。地域の企業はこの結果をもとに、従業員の理解を深め、良好な職場環境を作り出すための施策を考えることができます。また、自治体や経済団体は地域雇用施策や事業者支援に活用し、地域全体の雇用環境改善を図る基盤データとして利用することが期待されます。

今後の展望

調査結果をもとに、地域企業や自治体とのコミュニケーションを深め、勉強会や対話を通じて継続的に調査を行う方針です。未来の「はたらく幸せ」を高めるために、「東北はたらく幸せ白書」として定期的に発信していくことを目指しています。さらには、今回の研究結果は11月21日に開催される「東北・人事リデザインプロジェクト」のカンファレンスでも共有され、戦略人事の重要性について話し合われる予定です。

この調査が、東北地域の雇用環境をより良いものにし、すべての人が幸せを感じながら働ける社会の実現に寄与することを期待しています。