星のや東京、新たなディナーコースで家庭料理の魅力再発見

2025年9月16日より、「星のや東京」が新たに提供するディナーコースが始まります。このコースは、「もう作られなくなった日本の家庭料理」をテーマに掲げ、長年忘れられがちな日本の伝統的な味を再評価し、再構築した特別なメニューです。

目を引くコンセプト

「星のや」は、独創的なテーマを持った各施設で非日常な体験を提供する宿泊施設。その中でも「星のや東京」は、現代社会におけるライフスタイルの変化に合わせて日本の食文化を継承し続けています。この新しいディナーコースでは、総料理長の岡亮佑が日本の家庭料理に再びスポットライトを当て、洗練された料理を創造します。

岡は、日本の食文化において、地域の風土や歴史が反映された家庭の味が重要であると考えており、家庭料理が少しずつ影を潜めていく現代に警鐘を鳴らしています。彼が目指すのは、オリジナルのレシピを単に再現するのではなく、フレンチなどの多様な調理法を取り入れた独自の解釈を加えることです。その結果生まれる料理は、この地でしか味わえない特別さを持ち、訪れる人々に新しい食の体験を提供します。

特別なメニューの紹介

しもつかれ（栃木）

栃木県の名物「しもつかれ」を基に、岡の創造的な視点で改良された一皿です。鮭を余すところなく使用し、タルタルには味噌、チーズソースには酒粕を用いて、豊かな旨味が織りなす奥行きがあります。また、いくらのソースが全体をまとめ、目にも美しい仕上がりとなっています。

鍛冶屋鍋（兵庫）

兵庫県発の「鍛冶屋鍋」を現代風にアレンジしたテリーヌ。刻んだ茄子と柔らかく煮込んだ蛸のムースが層になり、食感の違いを楽しめます。無花果のフリットと茄子の甘味がバランスよく調和します。

ガニ汁（山形）

山形県の「ガニ汁」をモチーフに、旬の白身魚とともに蟹の濃厚な風味を凝縮したリゾットスタイルに仕立てました。蟹の豊かさと白身魚の繊細さが絶妙に絡み合います。

ダイニングの魅力

東京の中心に位置する「星のや東京」は、洗練された日本旅館の雰囲気を持っており、落ち着いた和の空間で食事が楽しめます。地下1階のメインダイニングは、地層をイメージした壁と御影石が印象的で、プライベート感のある畳敷きの個室も完備されています。訪れるゲストは、特別な料理を楽しむだけでなく、日本文化を身近に感じる時間を過ごすことができるでしょう。

体験にふさわしい場所

「星のや東京」は、東京駅からも歩いてアクセス可能で、近代的な快適さを兼ね備えています。そのハイクオリティなサービスは、国内外のホテルアワードでも高く評価されています。宿泊者限定の特別なディナーコースは、前日までの予約が必要です。ここでしか体験できない美味しい料理を通じて、日本の家庭料理の奥深さを再発見してみてはいかがでしょうか。