株式会社GRAが受賞した「テレワークトップランナー2025」
株式会社GRA(本社:宮城県亘理郡山元町、代表:岩佐大輝)が、総務省の「テレワークトップランナー2025」において「総務大臣賞」を獲得しました。この賞は、テレワークを導入した企業の中から特に優れた取り組みを評価するものです。GRAは農業分野という、テレワークの導入が難しい業態において、IT技術を駆使した業務改革を行い、大きな成果を上げている点が評価されました。
業務改革における具体的な成果
GRAは、農業において平均的な収穫量の1.5倍という結果を達成し、栽培工数を20%削減しました。テレワーク導入以前は、農業の特性上、実際に現場で目にすることで意思決定を行うのが一般的でしたが、GRAはこの常識を覆しました。
現場の状況を各担当者がチャットで報告し、共有フォルダに情報を更新する方法を導入。これにより、栽培管理者が遠隔でもスムーズに意思決定を行える環境を整えました。こうした業務改革により、安定的な生産を実現し、変動工数の継続的な削減も達成しています。
農業とテレワークの新しい形
GRAでは2019年から在宅勤務を制度化し、従来の「宮城県山元町でしか働けない」という枠組みを打破しました。これにより、優秀な人材を確保することにも成功しています。在宅勤務は、基本的に農場に出社している社員たちも共有し、特に管理部門のメンバーは全国各地からリモートで業務を行っています。
また、月に数回、在宅勤務者が山元町に出社し、現場での対面コミュニケーションも強化。これにより、リモート勤務と現場勤務の双方の長所を活かしたチームワークを築いています。
GRAの代表者である岩佐大輝氏は、「今回の受賞は、新しい働き方のモデルケースとして評価されたものであり、今後もアグリテックを活用して日本の農業の課題解決に取り組んでいく」と意気込みを語っています。
ミガキイチゴがもたらす甘酸っぱい未来
GRAが生産する「ミガキイチゴ」は、見た目にも美しい“食べる宝石”と称されています。この新たな品種のイチゴは、地域経済の活性化にも寄与し、GRAの取り組みは地域に新しい風を吹き込んでいます。
これからも、GRAは「世界を、甘酸っぱくしよう。」というミッションを掲げ、農業の革新を進めていくことでしょう。地域社会の持続可能な発展に寄与する新しいモデルケースとして、GRAの今後の成果が楽しみです。
株式会社GRAの概要
株式会社GRAは宮城県山元町に本社を置き、アグリテックを利用した農産物の生産と販売、さらには新規就農者への支援事業などを行っています。さらに、ミガキイチゴを利用した新たな加工製品の販売や、農業経営の国内外展開を推進しており、地域の特色を活かした事業展開を行っています。今後も農業分野の可能性を広げ、地域に新しい価値を提供していくことでしょう。