中古オフィス家具市場の最新動向(2024年11月)
株式会社オフィスバスターズが発表した2024年11月度の中古オフィス家具指数に基づいて、最新の市場動向を深く掘り下げていきます。オフィスの環境を整備するために注目される中古オフィス家具の購買傾向やニーズの変化について、具体的なデータをもとにお伝えします。
オフィス市場全体の状況
2024年11月の主要エリアにおける空室率は4.16%となり、これで6ヶ月連続の減少を記録しました。賃料も65円上昇し、求人倍率は1.25倍へと改善しています。一方で、失業率は2.5%とわずかに悪化しました。このように、全体的にはオフィスの移転活動が進行中であることが伺えます。11月における中古オフィス家具の販売は、例年通り緩やかな鈍化が見られましたが、前年同月比では健闘している部分もあります。
各商材別の販売状況
チェア
中でもOAチェアの需要は高く、特にミーティング用の椅子に関する問い合わせも増えています。販売価格は先月比で342円減少したものの、前年同月比では838円の増加が見られ、依然として人気があります。
デスク
デスク部門では、昨年に比べ1,261円の上昇を示しています。フリーアドレスデスクの需要は高く、特にワークテーブルの問い合わせが増加している傾向があります。
書庫
書庫に関しては、販売価格が199円減少しましたが、需要は依然として高いです。特にスリムサイズの書庫に対する問い合わせが増えていることが特徴的です。
ロッカー
ロッカー市場ではパーソナルロッカーとフリーアドレスデスクのセット需要が多く、全体的には売上が前年同月比で1,227円減少しました。この傾向は、多人数が使用するニーズにシフトしていることを反映しています。
テーブル
大型テーブルの需要が高まり、特にオフィスに出社するビジネスマンが増加していることが影響していると考えられます。販売価格は先月比で2,915円減少しましたが、この減少は市場の変化を捉えた結果と見られます。
今後の展望
全体として、10月と比較して大きな変化は認められませんでしたが、来年に向けた動きが徐々に活発になっている印象があります。リモートワークからフル出勤への移行に伴い、オフィスレイアウトの見直しを行う企業が多くなっています。
さらに、集中ブースや簡易ミーティングスペースなど、アクティビティ・ベースド・ワーキング(ABW)を意識した新たな商品導入も増加しており、ハイブリッドオフィスの活性化が進んでいます。加えて、一般的なサイズよりもスリムな什器を選ぶ企業も増加しており、効率性を重視したオフィス作りが進んでいる様子です。
調査情報
本誌で取り上げた情報は、株式会社オフィスバスターズ独自の調査を基にしています。調査期間は2024年11月1日から30日までで、販売データをもとに算出された数値を元にしています。
今後も中古オフィス家具市場の動向について定期的に報告していきますので、ぜひご期待ください。