富谷市の新しい交通システム「とみや公共ライドシェア」
2025年11月26日から実施される「とみや公共ライドシェア」が、宮城県富谷市に新しい交通手段をもたらします。この取り組みは、株式会社パブリックテクノロジーズと富谷市の連携により実現。地域住民と行政職員が協力し、特に夜間における柔軟な移動手段を提供することを目指しています。
交通空白の解消
富谷市では従来の公共交通手段に頼らず、自家用車に依存する市民が多い状況が続いていました。特に、路線バスやデマンド型交通が運行されない夜間の時間帯には、移動手段が不足しています。そこで、市民のニーズに応じた「最後のひと区間」の移動をサポートする柔軟な仕組みが求められました。
「とみや公共ライドシェア」は、市民が運転手として他の市民を目的地まで送る形式を採用。アプリ「パブテクAI配車」を使用し、利用者はさまざまな施設からの送迎が可能です。運行は市内限定で、忘年会や塾の送迎、買い物などの日常的なニーズに応えます。
利用しやすさの追求
この取り組みでは、市民が自家用車で他の市民をドアツードアで運ぶため、システム設計も非常に丁寧です。アプリまたはコールセンターから予約ができ、利用者が直感的に乗降地を選ぶことができるよう、事前に地域内の250か所以上の施設が登録されています。これにより、初めての方でもスムーズに利用できる体験が可能です。
実証運行の概要
「とみや公共ライドシェア」の運行は、毎週水曜日から金曜日の計14日間、限定された時間帯で実施されます。料金は乗車人数に関わらず、初乗り1kmまで500円、以降180mごとに50円が加算されるシンプルな料金設定です。障がいのある方には特別料金も用意されています。
予約方法はアプリを利用して1週間前から1時間前まで、またはコールセンターにて当日の希望に合わせて予約することができます。支払いはPayPayまたはクレジットカードによる決済にのみ対応しており、現金支払いはできません。
未来への展望
パブリックテクノロジーズでは「Japanese Dynamism」を掲げ、地域の潜在能力を最大限に引き出す取り組みを進めています。富谷市との協力を通じて、地域住民の声に応え、より良い公共交通インフラを提供するため、システムやアプリの最適化を図っています。
「とみや公共ライドシェア」の成功は、全国での交通空白の解消にも寄与することを目指しており、さらなる研究と開発を続けていく所存です。地域が私たちに与えてくれるポテンシャルを信じ、挑戦し続けます。
お問い合わせ
本取り組みに興味を持たれた方は、以下の連絡先までお問い合わせください。