#レンタルのニッケン #墨出しロボット #超モノづくり部品大賞

墨出しロボットSUMIDASが生活課題に挑む

2024年に「超”モノづくり部品大賞」「生活・社会課題ソリューション関連部品賞」を受賞したのは、株式会社レンタルのニッケン、竹中工務店、未来機械の3社が共同開発した墨出しロボットSUMIDASです。このロボットは、建築現場における墨出し作業を自動化し、施工の効率化と安全性向上を目指しています。

墨出しロボットの特長

墨出しとは、建築物の部材を取り付けるための位置を床や壁、天井に描き出す作業ですが、これには熟練した技術が求められ、時間もかかります。SUMIDASは、以下のような特徴を持っています。

1. 正確な位置測量

3次元レーザ測量機を使用して、ロボットの位置をミリ単位で測定し、精密に墨出しを行います。これにより、手作業に比べて高精度かつ効率的に作業が進められます。

2. コストの低減

自動追尾機能を持たない3次元レーザ測量機を採用することで、コストを抑えつつ、機能性は確保しています。これにより、業者の負担を軽減し、より安価にサービスを提供することが可能です。

3. 作業効率の向上

ロボットは作業場所の点を自動で最適化し、作業する順序を洗練させることで、施工時間を約24%短縮することを実証しました。複雑な建築現場でも、効率よく作業が進むのです。

4. クラウドアプリの導入

CADデータから自主的に作業用のデータを生成するクラウドアプリケーションを開発することで、現場のデジタル化も進めています。

5. 夜間作業の効率化

業務が終わった後にロボットをセットすることで、夜間でも作業が可能になり、日中の工事活動と並行して時間を有効に使えるようになります。

安全性の確保

墨出しロボットSUMIDASは、作業を開始する前に作業範囲を設定することができ、この設定によりエリア外での作業を行わないため、安心して利用できます。また、障害物を設定することで、それを回避しながら作業を行うため、安全性がさらに高まります。
万が一、障害物に衝突した場合も、緊急停止機能が作動し、作業を中止できるため、安心です。

今後の展望

レンタルのニッケンは、ユーザーのニーズに耳を傾けつつ、レンタル事業を通じてより安全で安心なサービスを提供していきます。また、環境に配慮した商品開発にも積極的に取り組んでいく予定です。このような革新的な技術の導入が、今後の建設業界をいかに変革していくのか、注目が集まります。

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