SDGsとマイアイテム：日常から始める持続可能な未来

株式会社uluコンサルタンツが行った調査によると、日本におけるSDGs（持続可能な開発目標）への高い関心が浮かび上がりました。調査対象の約80%がSDGsに貢献したいと考えており、その具体的な行動には日常生活でできる「マイアイテム」の活用が重要 .

SDGsへの関心と行動意識

2025年に開催される大阪・関西万博をきっかけに、持続可能な社会の実現の重要性が再認識されています。この調査では、SDGsの理解度や具体的な行動意識について数多くのデータが集まりました。調査結果では、約8割の人が「よく知っている」または「ある程度知っている」と答え、SDGsへの理解が進んでいることが示されています。

また、「SDGsに貢献したいか」という質問に対しては、76.6%が『とてもそう思う』または『ややそう思う』と回答しました。これに対し、具体的な行動へ繋がるサポートが求められており、最も多かった回答は「簡単にできる行動などのわかりやすい情報の提供」で、74.1%にのぼりました。これにより、情報発信やサポートの充実が、SDGs達成への鍵であると感じる人が多いことがわかります。

マイアイテムの重要性

具体的な行動として挙げられるのは、「マイバッグ」「マイボトル」「マイ箸」といったマイアイテムの利用です。調査結果によると、マイバッグを使用しているという回答者が83.5%と多く、次いでマイカップ・ボトル・タンブラー（48.5%）、マイ箸（22.3%）と続きました。このように、皆さんは日常生活の様々なシーンでマイアイテムを活用しており、高頻度での使用も見受けられます。ほぼ毎日使っているという人も35.5%にのぼりました。

「マイアイテムを使用する理由」としては、58.6%が「節約になるから」と回答し、次には「使い捨て製品の使用を減らせるから」という環境意識が高いことが示されました。さらに、マイアイテムの使用は経済的メリットにとどまらず、「日常生活に小さな幸せを感じる」という心理的な充実感を覚えている人も多いことがわかります。

マイアイテムがもたらす満足感

調査では、マイアイテムの使用が「経済的でよい選択をしているという喜び」や「環境保護に貢献しているという誇らしさ」といった感情をもたらすことも明らかになりました。約8割の人が「精神的な充足感を覚える」と回答し、自身の行動がSDGsにつながっているという意識が高いことが伺えます。

結論

今回の調査結果から、SDGsへの関心が高いものの具体的な行動に移すにはサポートが必要であることが示されました。また、マイアイテムの使用は、経済的な利益だけでなく、環境への配慮や精神的な満足感も提供し、多くの人々が日常の中で手軽に持続可能な行動を実践できる可能性があることが浮き彫りになりました。SDGsの本質を体現する、工芸と食の挑戦に関わる「わたしの名品帖」と「TSUGITE（ツギテ）」プロジェクトがこれからの未来へと繋がる一歩になることを期待しています。