医療的ケア児・者ファミリーを支える仙台の新しい拠点『ほのぴあ』

仙台市では、医療的ケアが必要な子どもや重症心身障がいを抱える児者、そのご家族を支えるための新たな取り組みが始まりました。その名も『ほのぴあ』。このプロジェクトは、仙台市の令和7年度市民協働事業提案制度に選ばれ、地域の皆さんと行政が手を結び、実現したものです。

『ほのぴあ』の理念

『ほのぴあ』という名称には、“ほのるる”という穏やかな入江のイメージと、仲間同士の支え合いを意味する“ピアサポート”が込められています。これは、心が安らぐ場所を提供し、同じ経験を持つ家族がつながり、互いに支え合うスペースを作り出すことを目指したものです。家族同士が語り合いながら、少しでも前へ進むためのコミュニティの形成を目指しています。

プロジェクトの柱

『ほのぴあ』は、三つの主要な取り組みから成り立っています。
1. 相談サポート: 医療的ケアが必要な児者に関する育児の相談や、進路の不安といった日常的な悩みに対して、経験豊富なママたちが寄り添います。ホームページからの相談フォームや併設されるカフェを利用することで、気軽に相談が可能です。

2. リアルイベントの開催: 定期的にお茶会形式のイベントを開催し、参加者がリラックスした環境で話し合える機会を提供します。また、医療・福祉・防災についての知識を深めるための啓発イベントも企画されています。

3. オンライン情報発信: 外出が難しい方にも情報が届くように、インスタライブやウェブサイトを活用して、実際の体験に基づいた有用な情報を発信しています。これにより、地域を超えたつながりも形成します。

未来へ向けて

『ほのぴあ』の使命は、制度からこぼれがちな家族の声を拾い上げ、必要な支援を形にしていくことにあります。息を合わせた市民と行政の協力によって、仙台市からはじまる新しい支え合いの形が、誰もが安心して暮らせる環境を育むことが期待されています。

温かい気持ちを持って、一歩を踏み出すこのプロジェクトに、ぜひご注目ください。『ほのぴあ』が多くの家族にとって、明るい未来の一助となることを願ってやみません。ご興味のある方は、ホームページで最新の情報をぜひご確認ください。