新たな化粧品研究所設立
2025-02-03 11:50:23

ポーラ化成工業と東北大学が新たな研究共同体を設立し化粧品研究を進化させる

ポーラ化成工業と東北大学の共同研究所で化粧品の未来を探る



ポーラ化成工業株式会社と東北大学は、化粧品に関連する革新的な研究を推進するため、共同で新しい研究機関「境界の融和」共創研究所を設立しました。この研究所は、東北大学国際放射光イノベーション・スマート研究センター(SRIS)内に位置し、ナノテラスという高輝度放射光施設の先進技術を活用した氷山の一角を示しています。

研究所設立の背景と目的



ポーラ化成工業は、化粧品業界において、製剤や肌に関する深い研究の実績を持っています。化粧品が肌や外界とどのように相互作用するかに着目した研究が進んでおり、これは新たな機能や感触を製剤にインテグレーションするための重要な基盤となっています。化粧品は、肌と外部環境との「境界」で特異な働きをします。そのため、化粧品において新機能をデザインするためには、この境界において何が起こるのかを十分に理解しなければなりません。

この研究所の設立には、ポーラ化成工業が蓄積してきた材料設計の知見や最新技術が活かされます。特に、ナノレベルの現象を観察できる技術が、材料の機能性を向上させる鍵となります。共創研究所では、「製剤と肌」や「製剤と環境」の無限の可能性を追求し、持続可能な未来の実現に貢献することを目指しています。

共同研究の具体的な取り組み



新しく設立された「境界の融和」共創研究所では、化粧品と肌の相互作用に加え、環境への配慮も重視されます。研究所では、化粧品製剤に関する革新的かつ高度な評価技術を開発し、ミクロサイズの物質の特性とマクロな効能との関連を解析します。このような科学的なアプローチが、高機能材料設計の基盤を築きます。

さらに、他の研究機関や企業と連携しながら、サステナビリティと人々のWell-beingを促進させる新たな価値を創出することにも積極的に取り組む予定です。この広い視野から生まれるイノベーションが、化粧品だけでなく、社会全体へと良い影響を与えることが期待されています。

共創研究所の運営体制



本共創研究所の運営は、ポーラ化成工業のフロンティアリサーチセンターが主体となり、特任教授の増田孝明氏が総括責任者を務めます。また、東北大学からは国際放射光イノベーション・スマート研究センターの西堀麻衣子教授が運営支援責任者として参加します。このような専門家の協力によって、より高い研究の成果が期待されます。

未来を見据えた研究活動



研究所の設置期間は2025年から2028年までの3年間で、この期間内に得られる知見はポーラ化成工業における化粧品の研究開発に広く活用される予定です。関係者は、ナノレベルでの変化を映像化する技術が、消費者への明確な情報伝達に寄与することを期待しています。

ポーラ化成工業と東北大学のパートナーシップは、今後の化粧品業界において新たな可能性を広げ、サステナブルな社会の構築に向けた重要な一歩となるでしょう。この新しい「境界の融和」共創研究所がもたらす成果に、多くの期待が寄せられています。


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