岡山大学 放射光Workshop
2025-11-09 23:30:26

岡山大学が放射光利用Workshopを開催 産学官連携を促進する最新技術の紹介

岡山大学で「放射光利用連携Workshop」が開催



2025年8月1日、国立大学法人岡山大学は津島キャンパスの創立五十周年記念館で「放射光利用連携Workshop」を開催しました。このイベントは、全国から集まった106名の参加者を迎え、放射光を利用する新たな研究支援サービスや最先端分析技術の紹介を目的としています。

Workshopの概要



本Workshopは、本学の研究者だけでなく、大学、研究機関、企業からの研究者や技術者を対象にしています。特に、大型放射光施設「SPring-8」や「SAGA-LS」といった先端施設を初めて利用する方々をサポートする内容となっています。イベントの冒頭では、岡山大学の佐藤法仁副理事から本日のイベント趣旨の紹介とともに、岡山大学とSAGA-LS間で新たに締結された協定について説明がありました。

第一部:放射光利用分析サービスの紹介



第一部では、岡山大学総合技術部の堀金和正サイテックコーディネーターが新たに始まる放射光利用分析サポートサービスについて詳細に説明を行いました。また、CFPOU(コアファシリティ)の活用方法についても言及されました。さらに、公益財団法人高輝度光科学研究センター(JASRI)の筒井智嗣主幹研究員がSPring-8とNanoTerasuの装置紹介を行い、SAGA-LSの廣沢一郎所長が同センターについて講演しました。後者は、地域産業との連携事例についても触れ、地域の特性を考慮した研究の重要性を訴えました。

第二部:実際の研究成果の発表



第二部では、実際に放射光を利用した研究の報告が行われました。本学異分野基礎科学研究所の沼本修孝准教授は、クライオ電子顕微鏡と放射光施設を用いた相関構造解析について紹介しました。続いて、東成エレクトロビーム株式会社の西原啓三部長が中小企業における放射光施設の利用可能性や課題、東北大学の助教による農産物や食品の解析の可能性等、マルチな視点から放射光の活用事例が報告され、最後にJASRIの渡辺剛主幹研究員が有機薄膜デバイスの評価に関する研究を共有しました。

参加者の交流と今後の展望



このWorkshopを通じて、参加者同士の意見交換が活発に行われ、放射光を核とした共同研究や技術連携の可能性が広がりました。研究者同士、企業との連携が進むことで、岡山大学は地域における研究の中核としての役割を果たすことを目指しています。今後も岡山大学は、最新の研究を支えるために放射光技術の普及と産学官連携の強化に注力していくことでしょう。

終わりに



本 Workshopは文部科学省の「地域中核・特色ある研究大学強化促進事業(J-PEAKS)」の一環として行われており、岡山大学は地域に密着した研究大学として持続可能な開発目標を支援しています。岡山大学は、今後も地域と世界のために革新的な研究を推進し、その成果を社会に還元することが期待されています。


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