高校生が贈る震災伝承の新しいカタチ
東日本大震災から15年を迎えた今、宮城県石巻市の高校生たちが、この痛ましい記憶を同世代に伝えるための動画を制作しました。このプロジェクトは、一般財団法人まちと人とが運営するプログラム「ムムム!」の一環として行われました。
ムムム!プログラムとは
昨年度より始まった「ムムム!」は、中高生たちが自分の興味や関心に向き合い、様々なプロジェクトを企画・実施するプログラムです。これに参加する高校生たちは、月2回のワークショップを通じて仲間と共に意見を交わし、支援を受けながら自分自身を成長させています。
今回の企画に参加した高校生チームは、約半年間の議論や地域の人々への取材を経て、震災についてある程度の認識を持ちつつも、被災体験のない自分たちの立場から伝承を試みる姿勢に共感を持つ仲間たちと共に、この動画を完成させました。
震災を知らない世代の想い
今回制作した動画のメインの制作者たちは、震災当時はまだ幼い子どもでした。そのため、震災当時の詳細な記憶は持っていませんが、周囲の大人たちがそれを経験している中で育ってきた世代です。彼らにとって、震災を語ることは簡単ではないものの、同世代に向けてその重要性を伝えることが重視されています。
動画制作のプロセス
動画を制作する過程では、チーム内で様々な話し合いが行われました。「記憶がない自分たちがどのように震災を語るべきか」、「同世代に伝える手段は何か」といった疑問に向き合いながら、彼らは真摯に制作を進めました。制作方針としては、登場人物に同世代の高校生を起用し、彼らの視点で語られる会話形式で構成されました。
伝えたいメッセージ
動画の中では、特に震災伝承関連施設である「石巻南浜津波復興祈念公園」周辺の重要性も紹介され、その地が持つ意味を再確認させる内容となっています。この公園を舞台にすることで、視聴者には実際に現地を訪れるきっかけを提供し、震災についてさらに探求してもらうような工夫が凝らされています。
作品への参加者の想い
制作を行った高校生たちの中には、震災伝承活動を初めて経験した者もおれば、過去に「石巻日日こども新聞」で活動してきた者もいます。中でも村松玲里さんは、自身の経験を生かし、震災を風化させないために取り組んできた意義を強調しています。また、武山このみさんは、震災を直接燃えあがる世代としての関心の重要性を話し、視聴者に対しても同じ気持ちを持って欲しいと語りました。
今後の展望
「ムムム!」プログラムは、震災伝承だけでなく、多様な地域活動や国際支援に関する取り組みも進めています。彼らはこれからも、地域の歴史を知り、次の世代へと伝える重要な役割を担っていくはずです。
この動画が全国の若者にとって、震災を知る一つのきっかけとなることを願ってやみません。また、地域の皆さんもこの活動をサポートし、震災の記憶を未来に繋げていくことが求められています。動画は以下のリンクから視聴できるので、ぜひご覧ください。
視聴することが、震災を知り、その記憶を未来へとつなげる一歩となるのです。