『闘う菩薩道』刊行
2025-12-12 16:32:25

インド仏教を変えた佐々井秀嶺師の新著『闘う菩薩道』が登場

インド仏教を変える一冊『闘う菩薩道』



インドにおける仏教復興の立役者、佐々井秀嶺師が、自らの半生をつづった初の単行本『闘う菩薩道:我が使命いまだ尽きず』が2025年12月5日に刊行されました。本書は、// 株式会社サンガ新社 // から発行され、日本の仏教書著作の中でも特に注目されています。

本書の概要


この新しい書籍には、これまで絶版となっていた二冊の自著、「必生 闘う仏教」と「求道者:愛と憎しみのインド」が再編され、さらに新たに書き下ろされた内容が加えられています。そのため、彼の思いと長い活動を深く理解できる作品になっています。また、全国の彼にゆかりのある寺院を紹介する地図も収載されており、インド仏教の広がりを視覚的に感じることができます。

佐々井秀嶺師とインドの仏教復興


佐々井師は、インドのカースト制度に根深く存在する差別と戦い、特に不可触民(ダリト)の解放に取り組んできました。この思想はインドの憲法によって保護されるものであり、差別を根本から覆す動きへとつながっています。彼の取り組みは、ビームラーオ・アンベードカルが起こした初期的な仏教復興運動に端を発し、その思いが今なお多くの人々に伝播しています。

佐々井秀嶺師の足跡


佐々井秀嶺師は、1956年のアンベードカルによる大改宗式を受け継ぎ、2003年にはインド政府のマイノリティコミッションで仏教の代表に就任しました。彼は、その活動により、政治的な場でも積極的に発言し続け、不可触民の人々に希望を与えています。また、2004年に放送されたフジテレビのドキュメンタリー「男一代菩薩道」が話題となり、彼の存在は広く知られるようになりました。

彼の活動が与える影響


その後、佐々井師は年間数回日本に帰国し、インドの活動を広く伝えるための講演会を行っています。近年では、多くのメディアにも取り上げられ、特に彼の行動力と情熱が注目されています。また、IT企業のCEOとの関わりも話題となり、現代における仏教活動に新たな風を吹き込んでいます。

まとめ


『闘う菩薩道』は、佐々井秀嶺師の生い立ちから青年期の苦悩、仏教との出会い、インドでの活動を通した教えの数々を自らの言葉でつづっています。彼の活動が仏教にとっての現代の意味合いや、特に不可触民解放を視野に置いた際の知見は、今後の仏教界にとって貴重な資料となるでしょう。

この一冊は、仏教の現代的意義を理解し、社会問題を考える上で、欠かせない一冊となることは間違いありません。


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