日本初！モノレールを活用した商品配送システムが始動

日本初！モノレールによる商品配送が実現

2023年12月5日、株式会社セブン‐イレブン・ジャパンと京王運輸株式会社は、東京都内の多摩都市モノレールを活用した新たな商品配送システムの運用を開始します。この取り組みは、日本で初めてのモノレールを利用した商品配送として業界内で注目されています。

新しい物流の形

物流業界では「2024年問題」が懸念されています。この問題とは、労働力不足や効率化の必要性が高まり、従来の物流システムが持続不可能になるという課題を指します。そのため、企業各社はより効率的かつ持続可能な配送体制の構築に向けた取り組みを行っています。

セブン‐イレブンと京王運輸、さらに多摩モノレールの三者は、モノレールを活用することで、従来の配送方法を一新。配送トラックを減少させ、最適な配送ルートを策定することによって、ドライバーの労働時間も削減します。また、モノレールを利用することで、CO₂排出量の削減にも貢献します。

モノレール配送の実施概要

この新たな配送システムでは、京王運輸の社員が高幡不動駅で商品を積み込み、沿線にある5つの駅（多摩センター駅、立川南駅、立川北駅、玉川上水駅、上北台駅）でセブン‐イレブンの店舗に商品を届けます。

配送対象の商品には、おにぎりやお弁当、サンドイッチなどのチルドおよびフローズン温度帯の商品が含まれます。このシステムは、商品の新鮮さを保ちながら、効率的な配送を実現することを目的としています。

期待される効果

この取り組みから期待される効果は多岐にわたります。まず第一に、配送トラックの台数削減です。これにより交通渋滞の緩和や、運転手の負担軽減にもつながります。

また、配送ルートの最適化が進むことで、より効率的な運送が実現し、結果的に物流コストの削減も期待できます。さらに、環境への配慮が重要視されている現代において、CO₂排出量の減少は大きな意義を持つでしょう。

持続可能な未来へ向けて

今後、セブン‐イレブンと京王運輸、多摩モノレールは連携を深め、持続可能な物流配送システムの確立へ向けたさまざまな取り組みを進めていく方針です。この新しい試みは、物流の効率化だけでなく、環境保護にも寄与する重要な一歩といえるでしょう。各社がたずさわることで、地域社会に利益をもたらし、持続可能な社会の実現を目指します。

このシステムの成功を通して、他の地域や企業でも同様の取り組みが進むことが期待されています。新たな物流の形が、今後の経済や環境にどのような影響をもたらすのか、注目が集まります。