東北大学とロゴラボの新たな連携によるDX推進の道
はじめに
このたび、株式会社ロゴラボが開発したブランド許諾管理SaaS「ロゴラボ」が、国立大学法人東北大学の「大学DXアライアンス」プロジェクトに導入されました。この導入は、日本国内におけるブランド許諾管理の新たなモデルを提示しています。今回は、その背景や導入のメリット、今後の展望についてご紹介します。
背景:大学DXアライアンスの拡大
東北大学では、「業務のデジタルトランスフォーメーション(DX)」を推進するプロジェクトが進行中です。このプロジェクトは、学内公募によって結成されたチームを中心に、さまざまな業務のデジタル化を進めています。2024年からは「大学DXアライアンス」の取り組みも始まり、約70の国公私立大学や企業が参加しています。
しかし、参加機関が増えるにつれ、ロゴ提供依頼や確認をメールで行う作業が煩雑化。これにより、見落としや属人化、重複業務といった問題が浮上していました。そこで、ロゴラボの導入が決定されたのです。
ロゴラボ導入の決め手
1. メール依存からの脱却
ロゴラボは、申込フォームと連動が可能です。新規参画機関は簡単にロゴをオンラインでアップロードでき、担当者には自動通知が届く仕組みになっています。このプロセスにより、いわゆる「メールの行き違い」やその結果生じる抜け漏れを大幅に削減できるのです。
2. 一元管理による業務効率化
ロゴの受領・許諾に関する情報をロゴラボ上で一元的に管理することにより、従来のようにメールボックスを探す手間が不要になりました。それにより、進捗状況を効率的に把握することが可能になっています。これにより、スタッフの負担が軽減され、業務がスムーズに進行します。
3. スピーディな情報発信
ロゴを受領後は、迅速に内容を確認し、ウェブサイトに掲載できる流れが整いました。このスピーディさが「大学DXアライアンス」の訴求力にも寄与しています。アライアンス全体のブランド価値や多様性を素早く外部に発信することができるのは、大きなメリットとなるでしょう。
スムーズな業務運営の実現
「ロゴラボ」の導入により、東北大学の業務運営は大きく変わりました。情報部のデジタル変革推進課に在籍する山﨑拓哉さんは、「以前はメールや添付ファイルでのやりとりが多く、どこまで進捗しているのか把握するのが難しかった」と語ります。しかし、ロゴラボを利用するようになってからは、対応の抜け漏れが激減し、業務が格段にスムーズになっています。
また、同課の木村紗友里さんは、新しい参加機関のロゴをスムーズに受領し、迅速にウェブサイトに掲載できるようになった点を強調しました。この流れは、アライアンスの情報を対外的にアピールする上で、非常に重要です。
今後の展望
東北大学では、ロゴの掲載状況を管理する機能の追加や、Googleドライブとの連携を視野に入れて、さらなる運用効率化を図る計画です。ロゴラボも、これらのニーズに応えるべく、機能開発とサポート体制の強化を継続していく意向を示しています。
まとめ
今回のロゴラボ導入は、東北大学のデジタルトランスフォーメーションの一環として、業務の効率化だけでなく、ブランド価値の向上にも寄与する成果となっています。今後のさらなる進展に期待が寄せられます。