桜並木復活祭
2025-04-10 13:46:31
作並温泉で桜並木復活を願う第3回さくら植樹祭が開催
作並温泉で桜並木復活を願う第3回さくら植樹祭
仙台市青葉区に位置する作並温泉では、桜並木を再生する「作並温泉郷千年桜プロジェクト」の一環で、2025年4月8日(火)に第3回さくら植樹祭が盛大に行われました。このプロジェクトは、国道48号の拡張工事に伴い33本のソメイヨシノが伐採されたことを受け、「桜並木を復活させたい」という地域の熱い思いから立ち上がりました。
プロジェクトは旅館組合や町内会などが協力し、6年前に始まりました。それ以来、100本以上の桜が植樹され、地域住民に愛される桜並木を取り戻すための活動が続いています。今回の植樹祭には約40人が参加し、作並地区に特有の作並菊桜や、江戸彼岸桜、ソメイヨシノの苗木を国道沿いに58本植えました。
かつての風景を取り戻す
春になると、国道48号線沿いに咲き誇る桜がまるでトンネルを作るかのように広がり、多くの地域住民やドライバーたちの心を癒してきました。この美しい並木道は、2000年に仙台市の「わがまち緑の名所100選」にも選ばれ、観光客が訪れる名所となっていました。しかし、悲しいことに2018年には道路の移設工事や木の老朽化により、33本のソメイヨシノが伐採され、その景観は失われてしまいました。
地域住民の絆
プロジェクトの委員長を務める仙台・作並温泉ゆづくしSalon一の坊の小野寺前ゼネラルマネージャーは、「かつての光景を取り戻したい」という思いからこのプロジェクトが生まれたと語ります。「若い世代にこの美しい桜を見てもらい、良い観光地として発展させていくことが私たちの目標です。桜が満開を迎える季節に、仙台市内の桜が散り、作並温泉が市民に愛される存在になることを願っています。」
レアな桜、作並菊桜
特に注目を集めているのが「作並菊桜」。この桜は、菊のように八重咲きの花びらを持つ園芸種で、戦後に京都の造園家によって発見されました。作並地区で発見され、技術を駆使して広められた珍しい桜で、今では日本全国でも数少ない存在です。仙台市内には現在、成木は2本しか確認されておらず、地元の桜を接ぎ木して増やすことが地域の目標とされています。
作並温泉への訪問
作並温泉に訪れた際には、地元の美しい自然と温泉を楽しんでみてはいかがでしょうか。「太陽と水の恵み」をテーマにした気軽で快適な空間を提供する「ゆづくしSalon一の坊」では、非日常を感じられるオールインクルーシブの滞在が可能です。また、同グループは地域の食材を学ぶ「ソト活™」を通じた地産地消にも力を入れています。
作並温泉の桜並木復活に向けた取り組みは、一人一人の思いが集まって実を結ぶものです。これからも地域に愛される桜並木を育み、未来の世代へつなげていくこのプロジェクトに、ぜひご注目ください。