ロボットが変える商品補充業務の未来とパートナーシップ

Telexistence株式会社（以下「TX」）と米国のPhysical Intelligence（以下「PI」）は、現在の小売業を大きく変革する可能性を秘めたパートナーシップを締結しました。この連携の主な目的は、コンビニエンスストアなどでの商品の補充業務において、新しい自動化技術を開発することにあります。

これまでの取り組み

TXは、コンビニでの飲料補充業務の大半をロボット「GHOST」を使用して自動化してきました。しかし、商品棚の中で飲料が横転してしまうなどの事象は、予測困難なものが多く、その対応は人間のオペレーターによる遠隔操作に依存していました。これにより、手動操作における限界を感じていたのです。

新たなパートナーシップの内容

新たなパートナーシップでは、TXの豊富な経験に基づく「身体性」を持つデータと、PIの高度な汎用ロボット基盤モデルを組み合わせることによって、これまで人間の操作が必要だったロボット制御の自律化を目指しています。具体的には、TXが保有するデータをもとに、PIは自社のVision Language Action（VLA）モデルを学習させ、予期しない事象に自律的に対処できるポリシーを開発します。

自律的なロボットの未来

両社の取り組みは、オペレーターの新しい操作データをVLAモデルに定期的にフィードバックし続けることで、徐々にロボットに人間並みの身体知を持たせ、様々な産業で自律的に業務を遂行できるプラットフォームの構築を目指しています。この技術革新が進むことで、効率的で確実な商品補充が可能となり、人手不足の解消や、業務効率の向上が期待されています。