ビジネスパーソンの働き方に関する意識調査
最近、働き方に関する意識が大きく変化しています。特にコロナパンデミック以降、リモート勤務が急速に普及しましたが、多様な働き方がこれからも続く中、改めてその実態を探るため、株式会社プロフェッショナルバンクのHR研究所が実施した意識調査の結果をご紹介します。
調査概要
この調査は、在宅勤務と出社勤務が両立できる業界で働くビジネスパーソン1,075人を対象に行われました。調査の具体的な期間は2025年4月11日から4月17日まで、方法はリンクアンドパートナーズが提供するインターネット調査を使用しています。調査結果が示す通り、医療、IT、不動産などの業界でのリアルな声が反映されていると言えるでしょう。
フルリモート勤務の高評価
調査で明らかになったことは、やはりフルリモート勤務への満足度が非常に高いという点です。フルリモート勤務者の約90%が満足していると回答し、特に「通勤が必要ない」ことが大きな利点とされています。
満足の理由
フルリモート勤務者からの主な理由は以下の通りです:
- - 通勤による疲労がない(51.1%)
- - 通勤時間の有効活用(40.8%)
- - 経済的負担の軽減(24.1%)
これらの理由は、身体的・精神的な負担を軽減するだけでなく、時間を効率的に使える点も評価されています。
出社勤務の実態
一方、完全出社勤務者についても調査したところ、業務の集中度やコミュニケーションのスムーズさから高評価を受ける項目が多いことがわかりました。
満足の理由
- - オフィスでの集中力向上(46.3%)
- - 即時の報告・連絡が可能(38.1%)
ただし、出社勤務者からは「通勤による疲労」が不満として圧倒的に多く、約50%がその負担を感じている結果が出ました。
ハイブリッド型の利点
ハイブリッド型勤務者も調査しました。彼らは通勤の有無に応じた柔軟な働き方が可能という点で評価されており、過半数が満足を感じています。
満足の理由
- - 通勤による疲労の軽減(61.7%)
- - ワークライフバランスが調節しやすい(40.8%)
理想の働き方
最後に全体的な理想の働き方について聞いたところ、リモート割合の高いハイブリッド型が非常に人気でした。特に、現在の働き方と理想の働き方との関連性が高く、多くのビジネスパーソンがこの形式を望んでいることがわかります。
結論
今回の調査から、フルリモートおよびハイブリッド型勤務の人気が高まっている一因は、通勤の負担を軽減し時間を有効に使えることが挙げられます。企業側もこの流れを受けて、職場環境や人材の柔軟な運用をさらに進めていく必要があります。フルリモート勤務者の孤独感やコミュニケーション不足などの課題への対策も求められています。