減塩の日に知っておきたい！カゴメの「ナトカリ意識調査」が明らかにする実態と対策

毎月17日は「減塩の日」、高血圧予防のために必要な減塩が広く認知されていますが、その実践には多くの人が苦戦していることが、カゴメ株式会社の「全国一斉ナトカリ意識調査」によって明らかになりました。この調査では、減塩の必要性を感じていながらも続けられていない人々の実態が示され、また、ナトカリという新しいアプローチが注目されています。

減塩の実態と問題点

調査によると、約45%の人が現在減塩に取り組んでいないことが分かりました。その理由として一番多かったのは「味が物足りない」というもので、次いで「塩分の計算が面倒」という意見が挙げられています。また、時間的余裕がないことや、食事の楽しみとしての味わいを求める欲求が、特に夕食時の減塩実践を妨げていることも浮き彫りとなりました。

実際に調査に参加した人々の中では、減塩を意識した食事ができない理由が、朝食や昼食では「時間がない」、夕食では「好きなものを食べたい」というものであることが示されました。そうした中で、減塩の必要性を感じる意識と、実際に行動に移せない現実との間での葛藤が見えます。

ナトカリの注目度と実践意向

「ナトカリ」という言葉は聞きなじみが薄いようで、約80%の人がその存在を知らないという現実がありますが、今後取り入れたいと考える人は77%に上ります。その理由として「手軽に実践できる」という点が多くの支持を得ています。カリウムを豊富に含む食品、特に「トマト」「バナナ」「ヨーグルト」といった親しみやすい食材が多数挙げられました。

地域による健康意識の差

「ナトカリ」を意識できている人が多いのは長崎県という結果が出ており、各地域の食文化や健康意識に違いが見られる点も注目です。長崎県ではご当地メニューにカリウムを多く含む食材を使っていることが、ナトカリ実践の一助となっているようです。日本全体で見ると、ナトカリと血圧への意識は地域ごとに異なるため、地域特有の健康づくりの方法が必要でしょう。