コーヒーの新時代を切り開く!ストーリーラインの革新技術と資金調達
宮城県仙台市に本社を置くストーリーライン株式会社が1.5億円の資金調達を行い、カフェイン除去技術「ZEN Craft Decaf Process™」の開発を一層加速させることが報告されました。この資金は、同社が注力する研究開発や新規事業展開に大いに役立つものとなります。
資金調達の背景
このたびの資金調達は、東北大学ベンチャーパートナーズや小川珈琲株式会社からの出資に伴うものであり、さらに日本政策金融公庫と仙台銀行からの協調融資も含まれています。これにより、研究及び技術開発の強化を図り、高品質なデカフェコーヒー豆の製造やカフェイン摂取量を調整できる新たなコーヒーサービス「CHOOZE COFFEE for BIZ」の立ち上げへと繋がります。
独自のカフェイン除去技術「ZEN Craft Decaf Process™」
ストーリーラインの開発中の「ZEN Craft Decaf Process™」は、超臨界CO₂流体技術を使用しており、コーヒー豆本来の風味を保ちながらカフェインのみを選択的に除去することができます。この技術の最大の特長は、カフェインの除去率を調整できる点です。
これにより、飲む人が自分の健康状態やライフスタイルに合わせてカフェイン量を選ぶことが可能になり、従来のデカフェコーヒーの概念を覆す新体験を提供します。
未来への期待
技術の開発はラボフェーズを経て、試作品の出荷準備も整いつつあります。今後は量産化を進めるため、新しい量産試験装置の導入が計画されており、社会への実装に向けてのステップを加速させていく予定です。また、国内外のコーヒー業者との協業を通じて、この「カフェインを選ぶ」という新しいコーヒー文化の普及を促進する方針です。
経営者の思い
代表取締役 CEOの岩井順子氏は、今回の資金調達が企業の成長と研究開発の加速に不可欠なものであることを強調しています。「日本のスペシャルティコーヒー業界を牽引する小川珈琲様からの出資も手助けになり、コーヒー業界に新しい可能性をもたらす技術への期待を感じています」と語ります。
さらに、岩井氏はデカフェコーヒー業界における新たな価値創造に挑戦し、日々のコーヒー体験をより豊かにすることを目指しています。コーヒー生産国での量産やカフェインレスコーヒー豆のグローバルシェア獲得も視野に入れています。
会社概要
ストーリーライン株式会社は、ディープテックの分野で持続可能な未来をデザインするスタートアップです。超臨界CO₂流体技術を用いたカフェイン除去技術は、高品質なデカフェコーヒーの実現に向けた重要なステップです。公式ウェブサイトでは、同社の取り組みや商品について更多の情報が得られます。私たちはこれからのコーヒー文化の動向を見逃すわけにはいきません。次世代のコーヒー体験がどのように広がるのか、注目して参りましょう。