ファミリーマートと富士通が手がける新たなオンライン体験
ファミリーマートは、富士通が提供するヘッドレスコマース基盤「Unified Commerce」を導入し、デジタルコマース事業を革新しました。この取り組みの一環として、2025年3月6日に開設されたECサイト「ファミマオンライン」は、開始から僅か3ヶ月で受注金額が前年同月比約1.5倍、サイトアクセス数はなんと約18倍に急増しました。
新たな顧客体験の提供
ファミリーマートは、これまでの店舗やアプリといった多様なお客さま接点を活かしながら、新たな「カスタマーリンクプラットフォーム」を整備しています。特に、2500万ダウンロードを突破した「ファミペイ」アプリを基にすることで、より便利で魅力的な購買体験を実現しています。しかし、この複雑化した接点を効率よく活用するためには、バックエンドシステムの連携や最適化が急務でした。
そこで、フロントエンドとバックエンドを分離した「Unified Commerce」を採用。これにより、既存システムへの大規模な変更を避けつつも、アジャイルな開発が可能な柔軟なECサイトが誕生しました。これにより、消費者ニーズに応じた機能追加や新たなタッチポイントへの迅速な対応が実現しました。
豊富な商品ラインナップ
「ファミマオンライン」では、オンラインの新サービスを統合し、限定グッズやご当地グルメ、さらには「コンビニエンスウェア」と呼ばれるオリジナル衣料品など、多彩な商品を取り揃えています。このような新たな商品ラインアップは、ファミリーマートならではの魅力を強化し、お客さまのニーズに応える新たな体験を提供しています。
特に注目したいのは、オンライン予約販売による食品ロス削減に関する取り組みです。うなぎやクリスマスケーキなど、季節商品を事前に予約することを推奨し、環境にも配慮したサービスを展開しています。
今後の展望
今後、ファミリーマートは様々なタッチポイントを結びつけ、ファミペイアプリからオンラインサイトへのスムーズな遷移を実現します。そして、地域の特性に合わせたユニークな商品や人気キャラクターとのコラボレーション商品を展開し、さらにお客さまの購買体験を向上させていく計画です。
また、富士通はこのプロジェクトを通じてファミリーマートのビジネスを加速し、共に持続可能なトランスフォーメーションを目指す方針です。社会的な課題に基づく新たな事業モデル「Fujitsu Uvance」を通じて、個々のニーズに応じたパーソナライズされた体験の提供にも取り組んでいきます。
まとめ
ファミリーマートの「ファミマオンライン」は、地域のお客さまとのつながりを大切にしつつ、便利さを追求した新たなデジタルコマースの形を提案しています。この取り組みは、単なる商品購入の場を超え、一人ひとりの生活に寄り添った新しい体験を提供する未来のコンビニエンスストアを目指して進化を遂げています。