体験型アート展示「オトシブミ」
2025年10月25日から27日の間、仙台駅の地下通路において、株式会社アラヤのVisionary Labが制作した展示『オトシブミ - AIつむぐ落とし手紙 -』が行われます。この展示は、AI技術を用いた新しいアート体験を提供することを目的としたもので、公共空間におけるアートの可能性を探る試みです。
リアルタイムで詩を体験
来場者は、その場で自分が誰かに伝えたいメッセージを手書きで入力します。AIはこの手書きの文字を解析し、即座にそれを詩的な形式に変換します。このプロセスは、リアルタイムで映像として表現され、言葉が葉のように舞いながらインスタレーションアートに変わっていきます。
生成された言の葉は、目の前で視覚的に変化し、やがて静かに消えていく様子を体感できます。また、生成された言の葉は紙に印刷され、折り紙として手元に残る仕組みになっています。この折り紙は、来場者自身の手で折りたたむことで、体験が完結します。
アートと科学の融合
この企画は、アナログの体験とデジタルの技術を融合させたものです。Visionary Labは、最新のテクノロジーを駆使しつつも、紙の構造を再設計し、折りたたんだ状態でもQRコードが読み取れるようにしました。これにより、デジタルな体験が手元の物理的な手紙へと続く、スムーズな体験を提供します。
アートが生まれる背景
展示は日建設計総合研究所の「Ki Sci Iki」プロジェクトの一環として開催されます。このプロジェクトは、科学と人の感性が交わる新たな社会の形を模索するものです。また、アートや科学、技術が共存し、協働することを通じて、私たちが日常で感じる喜びや感動を引き出すことが目的です。
体験の概要
- - 会期: 2025年10月25日(土)〜27日(月)
- - 時間: 10:00〜18:00
- - 会場: 仙台駅構内 コンコース中央1出入口付近
- - 料金: 無料
この展示により、来場者はAIの力を利用して自身の言葉がどのように変化するかを目の当たりにし、新しい形のコミュニケーションを体験することができます。デジタルとアナログが結びつくことで、私たちの言葉に新たな意味を加えるこのプロジェクトに、ぜひ足を運んでみてください。
Visionary Labの役割
Visionary Labは、未来の可能性を探るために設立された組織です。「空想に輪郭を。」をコンセプトに掲げ、最新の技術を使った新しい社会体験の創造を目指しています。リサーチャーやエンジニア、アーティストとの協働により、日常の中に新たな価値を提供することを目指しています。