東北大アプリが拓く新しい大学生活
近年、大学におけるデジタル化は急速に進んでおり、特に国立大学法人東北大学におけるDX(デジタル・トランスフォーメーション)戦略は注目を集めています。2025年4月に導入される予定の「東北大アプリ」は、学生や教職員を支えるために内田洋行によって開発された最先端のスマートフォンアプリです。このアプリは、大規模な大学生活の利便性を高める重要なツールとして期待されています。
アプリの主な機能
「東北大アプリ」は、約24,400人のユーザーを想定し、以下の機能を搭載しています:
1.
スマホ学生証・職員証機能
アプリの中核を成す機能で、QRコードによる認証でスムーズに利用できるようになります。2025年10月からは附属図書館の入退館や図書貸出も可能になります。
2.
リアルタイムの講義情報配信
休講や教室変更の情報をプッシュ通知で受け取れるようにし、掲示板を確認する必要がなくなります。
3.
統合された学内情報の提供
学内のさまざまな情報を一元管理し、重要な情報を見逃さないよう工夫されています。
4.
防災とキャンパスライフ支援
新入生や留学生にも安心のキャンパスマップと防災情報を提供します。
5.
AIチャットボットと多言語対応
大学公式キャラクター「ハギボー」を使ったAIチャットボットが質問に24時間対応することで、留学生や国際的な教職員のニーズに応えます。
6.
スケジュール管理
授業やイベントが一体的に管理でき、学年歴をもとにした個人の予定と連動します。
地域との連携
このアプリは、学生生活を支えるための機能を中心に設計されているだけでなく、地域社会との連携にも重きを置いています。例えば、既に仙台市交通局の「学都仙台市バス・地下鉄フリーパス」などの利用が始まっています。地域の美術館や博物館の観覧料割引も受けられ、日常生活における利便性が向上しています。
今後の展望
東北大学はこのアプリを通じて、教育だけでなく地域社会とのつながりを強化し、さらなるサービスの拡充を進めていきます。特に、防災関連の機能については、今後気象庁の自動発報と連携し、災害時の安否確認も強化する予定です。また、オープンキャンパスや地域住民も利用できるようにする考えが示されています。
内田洋行の役割
内田洋行は、アプリ開発におけるシステム構築や運用支援の全体を担っています。彼らは教育環境の改善に関する豊富な経験と実績を持ち、これからの学びの場をより良くしていくことに取り組んでいます。
結び
「東北大アプリ」は、学生や教職員はもちろん、広く地域と連携しながら成長していくプラットフォームを目指しています。今後の運用改善や新機能の追加により、東北大学と地域社会がともに発展していく様子も大いに楽しみです。このデジタル基盤がもたらす新しいキャンパスライフの幕開けを、ぜひ共に見守りましょう。