障がい者の力を引き出す新たな拠点、キャリカク古川駅オフィスが開所します
2025年4月、宮城県大崎市に新たな就労支援拠点「キャリカク古川駅オフィス」がオープンします。運営する株式会社kibidango(本社:仙台市)が開設するこのオフィスは、障がいを抱える方々に特化したパソコンスキルの支援を行い、「働くことの楽しさ」を体感できる場所を提供します。
キャリカクとは?
「キャリカク」とは、2021年に愛知県で誕生したパソコン特化型の就労継続支援B型事業所で、“ワクワクしながら働く力を育てる”をテーマにした取り組みが特徴です。これまでに全国各地で、障がい者の成長や一般就労を実現してきた実績があり、今回の宮城県における開所は大きな期待が寄せられています。
就労支援にワクワクを
kibidangoは、これまで福祉や教育の分野で多角的な支援を行ってきましたが、「キャリカク古川駅オフィス」ではより多くのワクワクを提供することを目指しています。地域の障がい者に向け、この新たな支援モデルを通じて、「働くことが楽しい」「成長が面白い」という実感を提供します。
2024年4月からは障がい者雇用率がアップされ、企業にとって障がい者雇用の重要性が増しています。この状況を受け、キャリカク古川駅オフィスでは、個々の利用者がパソコンスキルを磨き、自己成長を感じながら将来的には一般就労へ進むための環境が整っています。ここでは、「できた!」という達成感が心の支えとなり、自信を持って社会に踏み出すことが期待されています。
成果を上げている事業所の実績
「キャリカク一宮駅前」では、開所1年目に2名、2年目・3年目にはそれぞれ5名が一般就労を果たしました。さらに「キャリカク大須観音駅事業所」に至っては、開所初年度に5名が就職を達成し、全国のキャリカク運営の中で15名が一般企業に就職する成功例も報告されています。中にはリモートワークを実現したケースもあり、障がい者の働き方に新しい可能性を広げています。
独自の評価プログラムと雇用モデル
キャリカクの特長の一つは、「工賃評価プログラム」です。これは、利用者一人ひとりのスキルや目標に合わせた評価制度を設け、成長を実感しながら励む環境を提供します。このように就労支援が「訓練」という枠にとらわれず、「挑戦や成長が楽しい」と感じられることが、利用者にとってどれほど大切かがここに表れています。
また、同じ古川駅前エリアには、サステナブルなチョコレートブランド「久遠チョコレート宮城古川店」も運営しています。このブランドのフランチャイズ加盟店として、障がい者や地域の主婦、時間的制約のある方々を雇用し、多様な働き方を支える場も設けています。
未来へ向けた展望
株式会社kibidangoは、キャリカク古川駅オフィスの開所をきっかけに、地域の方々に対して「働く」をもっと自由で前向きなものとすることを目指します。キャリカク全体では、今後5年間で全国に100拠点を展開し、「働くことで人生がもっとワクワクする」社会作りに貢献する意向です。
全国の障がい者が自らの可能性を探求し、社会で自立できる機会が増えることが期待されている今、キャリカク古川駅オフィスが地域に与える影響は計り知れません。より多くの「ワクワク」を地域に届けるため、どうぞご注目ください。