福島でドバイ中学生との国際教育交流プログラムが実施されます

福島での国際教育交流プログラム:ドバイ中学生を迎えて



福島県の浜通りにて、2025年12月にドバイ中学生を迎える「Disaster Recovery & Resilience Tour: Sendai and Fukushima」が開催されます。一般社団法人双葉郡地域観光研究協会(以下、F-ATRAs)が主催し、中東地域からの訪問団を受け入れるのは今回が初めてです。このプログラムは、震災の記憶を未来へ正しく伝え、地域の復興に努める人々から学ぶことを目指しています。

この交流プログラムは、2023年に大阪で開催されたVJTMをきっかけに国際教育旅行専門の『The Learning Adventure』(TLA)との連携が深まったことにより実現しました。TLAは、文化や社会、地理、環境をテーマにした体験型の学習プログラムを提供し、F-ATRAsの取り組みも同社のウェブサイトに紹介されています。プログラムは、訪問団が修学旅行を通じて日本の地理学習を体験することができる貴重な機会となります。

プログラムは、2日間にわたって行われ、初日には仙台市の荒浜地区を訪問。ここでは、津波の影響を現在に伝える「荒浜小学校」の見学が行われます。参加者は東北大学での講話を通じて、2011年の災害について学び、だるま絵付け体験や仙台防災枠組に関するセッションに参加します。これにより、国際的な防災の視点からの理解が深まります。

夕食には、インド料理店「ナマスカール」で美味しい料理を楽しみ、その後は市内のホテルで宿泊します。

2日目は、福島県双葉町へ移動し、大熊未来塾の木村紀夫氏による講話を聴講します。木村氏は、震災で家族を失った経験を未来へ語り継ぐ活動を行っており、そのお話は参加者に深い感動と思索の時間を提供します。F-ATRAsが運営する「FONTワークショップ」では、災害の記憶をどう継承するか、現在のエネルギー社会をどう捉えるべきかについて考える機会を設けます。

また、昼食は浪江町の「如水」にてハラール対応の食事をとります。その後はいわき市に移動し、帰路につく予定です。この交流プログラムを通じて、参加者は福島の歴史や文化を深く理解し、国際性のある視野を広げることが期待されています。

F-ATRAsは、今回のドバイからの中学生受け入れを皮切りに来年にはオーストラリアの学校からの訪問団も受け入れる予定です。地域復興や理解を基にした国際教育交流の推進を通じて、福島から新たな学びの場を提供していく意義を再確認しています。

最後に、本プログラムについての詳細や最終行程表は報道機関に提供されていますので、興味のある方はぜひご確認ください。

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