NanoFrontier株式会社、経営基盤強化事業に採択
宮城県仙台市に本社を置くNanoFrontier株式会社が、公益財団法人東京都中小企業振興公社が運営する「事業環境変化に対応した経営基盤強化事業」に採択されました。この助成事業は、ポストコロナ社会における事業環境の変化を背景に、中小企業が既存事業の深化や発展に取り組むための資金を提供することを目的としています。
採択された背景
NanoFrontierは、東北大学のナノ粒子生成技術を基に、機能性ナノ粒子の設計や試作、条件の最適化を専門に行っています。受託研究開発の競争力を高めるためには、試作や評価のスピード、そして再現性が重要ですが、創業から1年が経過した今、実験が手作業に依存しているため、増加する受託案件に対して迅速に対応できないという課題が立ちはだかっています。ところが、ロボット技術やAIの発展により、少人数でも自動化を進めることができる環境が整いつつあります。そのため、実験プロセスの自動化とデータ基盤の整備を進める計画を申請し、見事採択されることとなりました。
具体的な取り組み内容
この助成を受けてNanoFrontierは、以下の2つの主な取り組みを進めることとなります。
1.
実験自動化の構築
研究室にロボットアームを導入し、ナノ粒子合成に必要な一連の作業を自動化します。具体的には、前処理や分注、撹拌、温度管理、試料回収、実験記録などを標準化し、ロボティクス技術を使って自動実行できる実験自動化セルの構築を目指します。
さらに、安全性を確保するためのインターロック、治具、ロボットの制御シナリオについても外注先と協力して開発します。
2.
データ基盤の整備
電子実験ノートと様々なセンサーや映像ログを結びつけ、一貫して実験条件と結果が保存されるデータ基盤を構築します。スマートグラスを利用したデータ記録と、AIによる自動記録を融合させることで、実験データの管理を効率化し、ヒューマンエラーの排除を図ります。
代表者のコメント
代表取締役の井上誠也氏は、「受託案件の増加に伴い、実験キャパシティを拡大することが最重要課題でした。この助成事業の採択によって、ロボットアームとデータ基盤の整備を加速できることを大変嬉しく思っております。人員に依存しない実験体制を構築し、お客様に対して納期、再現性、品質で明確な優位性を確立していきます」とコメントしています。
NanoFrontierの概要と今後の展望
NanoFrontierは、有機ナノ粒子化技術を用いた試薬品や機能性材料の研究開発、製造を手掛けており、多岐にわたるサービスを提供しています。ポストコロナ時代においても、持続可能なビジネスモデルを確立し、さらなる成長を目指す会社として注目されています。
公式サイトや所在地の情報を通じて、最新の事業進捗や技術革新を盈達させていく姿勢を示しているNanoFrontier。今後の取り組みとその成果に期待が寄せられています。
公式サイト:
NanoFrontier
東京都中小企業振興公社の助成事業詳細:
東京都中小企業振興公社