日本酒『kasu [marc]』の魅力
2025-05-04 16:46:24

新たな風を吹き込む日本酒『kasu [marc]』の魅力と背景

新たな風を吹き込む日本酒『kasu [marc]』



日本酒界に新たな一歩を踏み出したのが、株式会社haccobaが製造する『kasu [marc]』です。このお酒は、ワインの搾りかすを用いた独自の発酵によって生み出され、多様なフレーバーを楽しむことができます。2025年4月25日からの販売開始を前に、今回はこの新たな商品に込められた意義と、酒蔵の挑戦について詳しく紹介します。

haccobaの背景と理念



haccobaは、2021年に福島県南相馬市で立ち上げられた酒蔵で、「自由な酒づくり」を信条としています。日本酒の製造過程は、歴史的にみても様々な制約が多くなっていますが、haccobaはその枠を超え、ジャンルに縛られない新しい酒づくりを模索しています。このアプローチにより、かつての「どぶろく」の文化を再現しつつ、現代の技術と感性で新たな価値を創造しているのです。

『kasu』シリーズの誕生とその意義



新しい定番酒として仲間入りした『kasu』シリーズは、さまざまな粕をお米とともに発酵させ、新たな命を吹き込んだものです。第1弾となる『kasu [sansho lemonade]』に続き、今回の第2弾『kasu [marc]』が発表されました。

このシリーズでは、製造過程で生じる未利用資源である粕を再利用しています。伝統的な酒づくりでは見過ごされがちな部分を丁寧に取り扱うことで、新たな酒の可能性を引き出すことがしています。特に私は、油分や栄養分が抜けた粕が、実は魅力的な味わいを生む要素を持っていることに注目しています。

『kasu [marc]』の詳細



『kasu [marc]』は、お米と宮城県川崎町で生産されたワインの搾りかすを発酵させることで生み出されました。具体的には、Fattoria AL FIOREから届いた「Ohno Field Blend」などの粕を使用しています。このワインには、山形県高畠町のメルローとシャルドネなど複数の品種が使用されており、これにより独特な風味が加わっています。

味わいは、お米由来の柔らかい旨みと、作り手の思いが詰まったワインのさっぱりとした酸味が絶妙に絡み合う、となっています。そのため、どんな料理ともマッチしやすく、日常の食事とともに楽しむことができるでしょう。

販売価格は税込み2,420円、内容量500mlで、2025年4月25日より販売が開始されます。お求めはhaccobaのオンラインストアや、ハッコウバ 小高駅舎醸造所で可能です。

デザインへのこだわり



『kasu [marc]』のラベルデザインは、シンプルながらインパクトがあります。「粕」という漢字をグラフィカルに表現し、視覚的にもその魅力を伝えています。このデザインには、飲むことへの期待を込めており、初めてこのお酒に触れる方にもアプローチしやすいものとなっています。

デザイナーの齋藤智仁氏は、作品の背景には「ブリコラージュ」という考え方を引用しています。この概念は、不必要なものを有効活用することで新たな価値を生み出すというもので、haccobaの理念そのものと重なります。使われなくなった粕も新たな可能性を秘めた材料として見直されるべきなのです。

おわりに



haccobaの『kasu [marc]』は、単なる日本酒ではなく、ジャンルを超えた新しい飲み物としての提案でもあります。従来の価値観を覆し、材料の再利用を通じて新たな文化を生み出すこのお酒のストーリーは、飲むことで楽しめるだけでなく、考えるきっかけも与えてくれます。2025年の秋には、ぜひ一度その味を確かめてみることをお勧めします。


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