新放射線防護メガネ
2025-04-10 11:24:24

医療現場で安心の新たな放射線防護メガネが登場

医療現場で安心の新たな放射線防護メガネが登場



医療従事者の皆様に朗報です。昭和光学株式会社と株式会社トクヤマが、東北大学大学院医学系研究科との産学連携により開発した新しい放射線防護メガネ「for® X-GUARD BieW」が、2025年7月に発売される予定です。今回の特徴は、鉛を使用せず、環境にも配慮したビスマスを基にした放射線防護材料を使っていることです。この新しいメガネは、放射線防護に関する新たなスタンダードになることでしょう。

鉛フリーのメリットと環境への配慮



従来の放射線防護メガネは、鉛を用いているため、使い終わった後は産業廃棄物として処理しなければなりませんでした。しかし、「for® X-GUARD BieW」は、トクヤマが開発したビスマスを溶解・硬化させた透明な放射線防護材料が使用されており、通常の廃棄方法での処理が可能です。これにより、医療現場の環境負荷を軽減することができます。

安全性と性能



また、この新製品は、鉛を使用したメガネと同等の放射線防護性能を保持しながら、衝撃にも強い特性を有しています。光学的な歪みを防ぐ設計により、装着した際の視界もクリアで、さらに防曇機能と抗菌・抗ウイルス機能まで備えているため、より快適に使用することができます。このような多機能性は、医療従事者にとって大変重要です。

眼の水晶体の健康を守る



厚生労働省が施行した「改正電離放射線障害防止規則」により、放射線業務従事者の眼の水晶体に受ける等価線量の限度が引き下げられました。この新しい放射線防護メガネは、等価線量を低減するために非常に有効であると考えられており、医療現場の負担軽減にも寄与することが期待されています。

展示会への出展



さらに、昭和光学は2025年4月に開催される「ITEM2025」において、髙砂貿易ブース内でこの新たな放射線防護メガネを出展します。医療従事者の皆様は、ぜひその魅力を直接手に取ってご覧ください。

  • - 会期: 2025年4月11日〜13日
  • - 会場: パシフィコ横浜

共同研究との関連



この製品の背後には、東北大学大学院医学系研究科とトクヤマによる共同研究があります。この研究では、新たな放射線防護メガネ用レンズのX線に対する防護効果が検証され、高い防護性能が実証されています。レンズの防護率は77%から95%とも評価されており、既存の製品と同等の効果が実現されています。

まとめ



尚、これまで放射線防護メガネに関しては、産業廃棄物問題や装着感の面での課題がありましたが、「for® X-GUARD BieW」はこれらの問題を克服しています。医療の現場での負担を軽減し、環境にも優しいこの新しい製品が、より多くの医療従事者に利用されることを願っています。

製品の購入に関するお問い合わせは、昭和光学株式会社または株式会社トクヤマまでどうぞ。


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