自動運転トラックの実証
2025-12-01 17:08:30

セブン-イレブン、業界初の自動運転トラック輸送を実証開始

日本のコンビニエンスストア業界に新たな風が吹き込まれています。株式会社セブン-イレブン・ジャパン(SEJ)、三井物産流通グループ株式会社(MRG)、および株式会社T2の3社は、関東と関西を結ぶ高速道路で自動運転トラックを使用した長距離輸送の実証を始めました。これは、業界としても初めての試みです。このプロジェクトは、急増するドライバー不足に対応し、持続可能な物流体制の構築を目指しています。

自動運転トラックの導入の背景


近年、ドライバー不足が深刻化しており、特に長距離輸送においては安定した商品供給が困難な状況です。この課題を解決するため、3社は2027年度にレベル4の自動運転トラックを使った幹線輸送サービスを始めることを目指しています。その第一歩となる今回は、T2が運営するレベル2の自動運転トラックを用いて、MRG埼玉第二センターから兵庫県のMRG関西センターまで、セブン-イレブンのプライベートブランド「セブンプレミアム」を輸送します。

実証の期間と内容


実証は2025年12月1日から2026年4月までの間、合計3回実施されます。また、輸送区間は東名高速道路の綾瀬スマートICから名神高速道路の尼崎ICまでの一部です。ここで確認するのは、自動運転トラックによる長距離走行の実現性や配送所要時間、運行オペレーションの有効性です。

環境にも配慮した取り組み


本プロジェクトの一環として、SEJは地元の家庭や学校から回収した使用済みの食用油をもとにしたバイオ燃料を活用する取り組みを拡大しています。このバイオ燃料は「B5軽油」として、店舗配送車に試験的に導入されます。T2が設置を進める将来的な「切替拠点」では、自動運転と有人運転の切り替えを行う際に、このバイオ燃料を使用する設備を整えることも目指しています。

未来の物流とその可能性


自動運転トラックと環境に優しいエネルギーの利用を進めることで、コスト削減だけでなく、CO₂排出削減にも寄与することが期待されています。T2の自動運転トラックは、環境に配慮した輸送手段としての特性を持ち、他の物流事業者にも模範となる可能性を秘めています。

この新しい取り組みが成功し、全国的に普及していくことで、私たちの暮らしにも大きな変化が訪れるかもしれません。未来の自動運転トラックによる物流サービスに期待が寄せられる中、注目を集めるこの実証がどのような結果をもたらすのか、引き続き注視していきたいと思います。


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