環境技術支援
2025-12-08 09:44:27

NanoFrontier、七十七ニュービジネス助成金を受賞し環境技術を推進

NanoFrontier株式会社、七十七ニュービジネス助成金を受賞



宮城県仙台市に本社を構えるNanoFrontier株式会社が、公益財団法人七十七ビジネス振興財団が主催する『第28回 七十七ニュービジネス助成金』に採択されました。この助成金は、地域の産業振興や新たなビジネスの創出を目指しているもので、特に革新性や独創性の高い事業に対して支援が行われます。

当社が評価された理由は、特にPFASという物質を低コストかつリアルタイムで検出できる独自のナノ粒子生成技術にありました。PFASは化学的な特性から広範囲に利用されていましたが、その健康への影響が懸念され、国際的にも水質基準が厳格化されています。日本では特に50ppt以下の基準が設けられ、PFASを現場で迅速に検出する技術が求められています。

しかし従来の分析法では、高額な装置と専門的な知識が必要であり、特に低濃度のPFASを即座に検出することが難しいという課題がありました。NanoFrontier社は、東北大学が開発した「特定PFAS検出用有機ナノ色素」を用いた技術を採用し、独自のナノ粒子化によって水中でのリアルタイム検出を可能にしました。この技術は世界初の試みであり、高度な生産技術によってナノ粒子を精密に制御し、高い独創性が評価されました。

助成によって、NanoFrontierはナノ粒子の連続生産体制を確立し、PFAS汚染の早期発見と安全な水環境作りへ貢献する意向を示しています。代表取締役の井上誠也氏は、「この採択はPFASという地球規模の問題に対する当社の技術の重要性を再認識させるものです。今後も技術の磨き込みを進めて、誰もが安心して使用できる“リアルタイムPFAS検出”の実現を目指します」と語りました。

七十七ニュービジネス助成金について


この助成金は、地域に根差した革新的なビジネスプランを実現するための第一歩を支援します。地域産業の高度化や社会課題の解決を目指し、産学官金との連携を通じて新たなビジネスモデルの構築を促進します。前述の通り、PFASの検出技術の需要は今後急速に拡大することが見込まれており、NanoFrontierの技術がこれに大きく寄与することが期待されています。

特に、私たちの生活環境を守るためにも、これらの技術は極めて重要です。水質汚染の問題はますます深刻化しており、早期の対応が求められています。NanoFrontierの取り組みは、未来の持続可能な社会を構築する上での一助となることでしょう。

会社情報


NanoFrontier株式会社は、有機ナノ粒子化技術を用いた試薬品や機能性材料の研究開発を行っており、自社の技術を活かした製品の製造及び販売に取り組んでいます。また、有機ナノ粒子の製造受託や技術ライセンスの供与、コンサルティングも行っています。公式ウェブサイトでは、さらに詳細な情報が提供されています。
公式サイトで詳細を確認する


画像1

画像2

関連リンク

サードペディア百科事典: NanoFrontier PFAS 七十七ビジネス

トピックス(その他)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。