観光と防災を融合した新プロジェクト『Evacuation Site seeing 防災観光地』
株式会社グッドマンサービスが12月20日(金)に発表した「Evacuation Site seeing 防災観光地」は、国内の観光地を楽しみながら災害時の避難場所を知ることができる新たな取り組みです。このプロジェクトは、観光振興と防災啓発を同時に進めることを目的としており、日本の各地で人々が安心して訪れることができる観光地の提供を目指しています。
取り組みの背景
近年、地震や津波といった自然災害が頻繁に発生しています。特に、東日本大震災や熊本地震では、多くの観光客が避難方法を知らずに困難な状況に陥りました。グッドマンサービスは、リゾートバイトの形で全国の宿泊施設に人材を派遣しており、観光地域の振興を日々考えております。そこで、観光地を訪れる多くの人々に緊急避難場所や防災情報を知ってもらうことが重要だと認識しました。
この取り組みによって、訪れる観光客が災害時にも冷静に行動できる環境を整備すると共に、観光地の新たな魅力を発信することが可能になりました。さらに、全国の宿泊施設にもポスターを掲示し、宿泊者に防災観光地の情報を提供します。
防災観光地の魅力
防災と観光は一見対立する概念に思えますが、実は両者が融合することで新たな価値が生まれるのです。たとえるなら、太平洋の絶景を望める中土佐町の津波避難タワーは、普段は展望台として多くの観光客に利用されていますが、災害時には命を守るための重要な役割を果たします。このように、訪問者にとって防災の重要性を意識させると同時に、地域の魅力を再発見させる工夫がなされています。
幅広い防災観光地の紹介
1.
宮城県石巻市マルホンまきあーとテラス
集合文化施設で、東日本大震災で被災した文化センターの機能を統合。
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住所: 宮城県石巻市開成1-8
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高さ: 約36m
2.
三重県錦タワー
津波避難タワーで、平時には地域交流の場としても利用可能。
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住所: 三重県度会郡大紀町錦354−1
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収容人数: 約500人
3.
静岡県磐田市津波避難タワー
「渚の交流館」に隣接し、地域の新鮮な海産物が楽しめる食事処もあり。
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住所: 静岡県磐田市豊浜4127-43
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高さ: 12m
4.
高知県中土佐町津波避難タワー
風光明媚な場所に建設され、災害時には避難タワーとして活躍。
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住所: 高知県高岡郡中土佐町久礼6781-1
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収容人数: 400人
5.
大阪府大阪城公園
歴史的風情ある公園で、平時も緊急時も観光客を見守る存在。
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住所: 大阪府大阪市中央区大阪城1-1
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面積: 105.6ヘクタール
まとめ
この「Evacuation Site seeing 防災観光地」は、観光地が防災情報を発信する新たな方法を確立しています。私たちが観光地を訪れる際、避難場所を意識することが大切であり、それこそが自分自身や周囲の人々を守ることにつながります。今後も、地域振興と防災啓発を両立させる活動が進んでいくことを期待したいと思います。