NanoFrontierの新技術
2025-12-15 10:56:27

NanoFrontierが目指す新しいPFAS検出技術とは?展示会での最新情報を紹介

NanoFrontier株式会社の挑戦



 宮城県仙台市を拠点にするNanoFrontier株式会社が、今冬に行われる展示会において、ナノテクノロジーに基づく新しい水処理ソリューションを紹介することが決まりました。2026年1月28日から30日までの3日間、東京ビッグサイトで開催される世界最大級のナノテクノロジー総合展「nano tech 2026」と水処理に焦点を当てた「InterAqua 2026」に出展し、特にPFAS(ペルフルオロアルキル物質)のリアルタイムかつ低コストな検出技術に注目が集まります。

PFAS問題とは



 PFASは環境への影響が懸念されている化学物質であり、近年ではその測定と管理が重要なテーマになっています。従来のPFAS測定方法は、専門の設備が必要であり高コストなため、現場での迅速な測定が難しいという課題があります。NanoFrontierは、この問題の解決に向け、独自の有機ナノ粒子技術を駆使してこの課題を克服することを目指しています。

展示会の内容



 展示会では、NanoFrontierの最新技術、特に「水中の微量PFASを迅速に検出する技術」のデモンストレーションが行われ、技術パネルや試薬展示を通じて高感度のPFAS分析技術について紹介されます。これは、PFAS測定のみならず、環境基準の遵守においても大きな飛躍をもたらすものと言えます。

独自技術の魅力



 NanoFrontierの有機ナノ粒子生成技術は、東北大学での30年以上にわたる研究を基盤にしています。この技術により、装置の依存から脱却し、従来よりも速く安価にPFASを分析できるソリューションを提供することを目指しています。特に、現場での即時検出を可能にするために、実装性の向上を図り、各種のPFAS測定のニーズに応えています。

未来を見据えた取り組み



 本展示会では、PFAS検出に加え、環境・エネルギー・ライフサイエンス分野への応用例も紹介される予定です。微量成分の高感度検出や熱物性制御に特化したナノ流体、分離・回収材料の基材候補など、幅広い利用効用が期待されています。また、共同研究や技術ライセンスに関する個別相談も受け付けるとのことです。

代表取締役のコメント



 井上誠也代表取締役は、「環境問題の解決に向けて私たちの技術が役立つことを期待しています。PFASの問題は今、我々が取り組むべき最重要課題です。新たなアプローチで、簡単に、安価に、そして高感度にPFASを見出す技術を開発してきました。皆様の業務に直接貢献できる成果をここで紹介したいと思います」と述べています。

展示会詳細



  • - nano tech 2026
- 会期:2026年1月28日(水)〜1月30日(金)
- 会場:東京ビッグサイト(西1・3ホール&会議棟)
- 小間番号:後日公開予定
- 公式サイト

  • - InterAqua 2026
- 会期:2026年1月28日(水)〜1月30日(金)
- 会場:東京ビッグサイト(南2・4ホール)
- 小間番号:後日公開予定
- 公式サイト

最後に



 この展示会でのNanoFrontierの挑戦は、PFAS問題の解決に向けた新たな一歩となることが期待されます。現場での迅速な技術導入を実現し、社会に貢献できるソリューションを提供する同社の動向に注目です。


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