年次報告書2024-2025:地域の交差点として
本年度は、NPO法人あいの実が設立から20年を迎える重要な節目であり、これまでのご支援に感謝を捧げるものとします。特に、地域や企業、団体、そして利用者様とそのご家族に対して心より感謝申し上げます。本年度のテーマは「交差/intersection—チガイが出会う ミライが動くー」であり、人々や心が交わる安全な場所を提供したいという思いが込められています。
特集1:家族支援プロジェクト『ほのぴあ』の始動
2025年4月から仙台市との協働によってスタートする新たな家族支援プロジェクト『ほのぴあ』。これは特に障がいのあるお子さんを持つ家族が、同じ境遇の仲間と交流し、互いに支え合う場を築くことを目指しています。カフェでのリラックスした会話を通じて自然に形成された支援の輪を拡げ、福祉と行政の協力により持続可能な地域社会を築いていきます。
このプロジェクトは、支援が必要な家族同士のつながりを深めるだけでなく、共に経験を分かち合う新しいコミュニティの形成を目指しています。地域の中で、互いに助け合い、理解し合う姿は、私たちの目指す未来につながります。
特集2:アートによる新たな対話の創出『GAZE ART BOOK』
次にご紹介するのは、視線入力という革新的な技術を活用したアート集『GAZE ART BOOK』です。この本には、医療的ケアを要するお子さんたちが創作したアート作品が収められています。独自の感性を持つ子どもたちが描き出したアートは、病院や大学、図書館などの多様な場所に寄贈され、社会との新たな対話を生み出しています。
この取り組みを通じて、アートはただの表現手段ではなく、共感を促進する力となり、社会が抱える様々な課題についての理解を深めることを目指しています。多くの人々がこのアートに触れることで、感動や共感が広がり、より豊かな地域交流が実現しています。
年次報告書の意義
本年次報告書は、私たちの活動に対して興味を持ってくださる皆様との新たな「交差点」となることを心から願っています。活動の詳細については、ぜひご一読ください。報告書の内容を通じて、地域の皆様とより深い結びつきを形成し、交差する未来へ向けた一歩を共に踏み出しましょう。私たちの活動は多くの企業や団体からの温かい支援に支えられています。各パートナー企業のご紹介も含まれており、感謝の意を表します。
これらの特集を読むことにより、私たちが目指す社会的な取り組みやアート活動の意義を深く理解し、新たなつながりを汲み取っていただけることを望んでいます。地域の皆様と共に進む未来に、ご期待ください。