2025年のブランド版図を読み解く：消費者に選ばれる強いブランドとは？

2025年のブランド版図を読み解く

ブランドの価値がますます高まる中、株式会社日経BPコンサルティングが発表した「ブランド・ジャパン2025」の調査結果は、日本の消費者が何を重視しているのかを浮き彫りにしました。調査は2024年11月に実施され、62,000人が参加しました。この結果から、現代の消費者が選ぶ強いブランドはどのようなもので、どの企業が名を連ねているのでしょうか。

YouTubeが4度目の首位を獲得

調査結果の中で最も注目すべきは、YouTubeが一般生活者編の「総合力」ランキングで4度目の首位に輝いたことです。2019年から2024年の間に首位を確保したこのサービスは、89.1ポイントという高得点を獲得し、利便性と革新性がその評価を支えています。また、フレンドリーさにも高評価を受け、ますます多くのユーザーに愛用されています。2024年5月には、月間ユーザー数が7,370万人を超え、その人気は留まるところを知りません。

トップ5に入った強豪たち

YouTubeに続く2位はGoogleで、86.0ポイントを獲得しました。AIを活用したインタラクティブな検索広告の導入により、広告の効果が高まり、ユーザー体験が向上しています。続いて3位にはローソンが85.5ポイントで続き、最近の物価高においても逆風を乗り越え、独自の施策が評価されました。

無印良品とユニクロがそれぞれ4位と5位にランクインしました。無印良品はエシカル消費が強調されている中、優れたサステナビリティを提供し、ユニクロはその商品力を頼りに40周年を迎え、様々なキャンペーンを展開しています。

上昇を続ける新たなブランド

さらに、調査ではローソン、Netflix、生茶などが上昇ランキングの上位に入っています。特にローソンは13.4ポイントの上昇を記録し、今やSNS上でも多くの支持を集めています。物価が高騰している中、消費者に対して「お得感」と「楽しさ」を提供することで、買い物体験を向上させています。

環境意識と総合力

調査では、ブランドの環境への配慮を評価する指標でも、ユニクロが首位を維持しています。消費者のサステナブルな選択が増えている中、無印良品やトヨタ自動車、アサヒ飲料が続いています。この傾向は、今後ますます重要になっていくでしょう。

ブランド価値評価の意義

この「ブランド・ジャパン」は、消費者が実際に触れるサービスや商品を通じて、どのようにブランドが評価されているかを示す重要な指標です。特に流通やECモールのブランドが健闘している点は、今の経済環境を反映していると言えるでしょう。特に節約志向が高まる中で、ブランドがどのように「お得感」を演出し、消費者に新たな体験を提供するかが鍵となります。