入試評価改善セミナー
2025-05-22 14:58:25

大学入試での多面的評価を理解するためのセミナー動画公開

大学入試での多面的評価を理解するためのセミナー動画公開



学校法人河合塾より、大学の教職員を対象としたセミナー「大学入試での多面的評価の実践」のアーカイブ動画が公開されました。このセミナーでは、多面的・総合的評価の重要性や、デジタル化(DX)が進む中での評価方法の進化について触れています。講演は、大阪大学の元スチューデント・ライフサイクルサポートセンター長である川嶋太津夫氏が担当しました。

多面的・総合的評価の意義


多くの大学では、今「思考力・判断力・表現力」といった能力を重視した入試方法へのシフトが求められています。この流れは、少子化やグローバル化といった社会の変化や、文部科学省からの要請などによって加速しています。これまでの入試が『教科学力』を評価することが主体であったのに対し、今後は学生の主体的な学びや、自己表現能力がより重視される制度に変わっていく見込みです。

セミナーでは、このような流れの中での「多面的・総合的評価」の導入について、具体的な課題や実践方法が示されました。特に、志望理由書や学修計画書といった資料の扱いに関する問題も指摘され、大学の現場における実際的なアプローチが話し合われました。

セミナーの内容


今回のアーカイブ動画には、二つの主なセッションが含まれています。まず、基調講演では川嶋先生が「未来志向の大学入試とは」というテーマで、大学入試における評価の役割について考察しました。約54分の講演の中では、評価の意義やその背景にある社会的な文脈について詳しく説明されています。

次に、事例紹介として「J-Bridge System」の利用事例も紹介されました。このシステムは、志望理由書などの提出プロセスをデジタル化し、入試事務の効率化を図るものです。宮城大学の笠原紳教授がその活用例を約24分間にわたって解説しました。このような先進的なシステムは、全国の大学で導入が進んでいるという点でも注目です。

セミナーには、約100大学から150名以上の教職員が参加し、参加者の約91.2%が「有意義だった」と評価しています。これだけの高い評価を得たセミナーの内容をぜひ、多くの教育機関で情報共有してほしいと思います。

生成AIをテーマにしたセミナーも公開中


さらに、河合塾では3月に開催された「生成AIで作成された志望理由書はどう評価されるか?」というセミナーのアーカイブも公開しています。このオンラインセミナーでは、九州工業大学の木村智志先生がAIが作成した志望理由書の評価について解説しました。新たな技術の導入が教育現場に与える影響について知見を得られる良い機会となっています。

いずれの動画も、教育の未来に関心がある方にとって貴重な情報源となるでしょう。視聴リンクはそれぞれ、こちらこちらからアクセスできます。

このさまざまな情報を通じて、大学入試の新しい評価基準について理解を深め、多面的評価の導入に向けたヒントを得ることができるはずです。


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